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国産のChromium派生ブラウザー「Kinza」、Google APIへのアクセス打ち切りで継続断念

 国産のChromium派生ブラウザー「Kinza」の開発が終了したことが明らかになった。

 KinzaはいわゆるChromium派生ブラウザの1つで、VivaldiやBraveなどの海外勢と異なり、国産であることが特徴。本家のChromeにはない強力なマウスジェスチャー機能やスーパードラッグ機能、RSSリーダー機能を備えており、一部でコアな人気を誇っていた。終了のきっかけとなったのは、GoogleがChromium派生ブラウザーに開放していたGoogle APIへのアクセスを今年3月に打ち切ったことにより、同期機能が使えなくなったこと。開発ブログによると、この同期機能の課題を解決する手段を持ち合わせていなかったことに加えて、収益面などの問題もあり、終了の判断に至ったとしている。新規ダウンロードは今年12月31日まで続けられるが「セキュリティの観点においてアップデートされない状況で利用継続することは推奨致しません。Google Chrome等の他ブラウザへ移行をお勧め致します」としている。