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Macは本当にウイルス対策ソフト不要? 130種類以上のマルウェアによる検証結果が話題に

 130種類以上のマルウェアを用い、macOSは本当にウイルス対策ソフトが不要なのかを検証した実験が話題だ。

 これは「Macworld」が行ったもので、サードパーティ製のウイルス対策ソフトを用いず、Apple標準のセキュリティ機能だけで、macOSをどれだけマルウェアから守れるかを試したもの。実験では、macOS 15.6.1をインストールしたMacBook Proに、非営利団体がまとめた既知の130種類以上のマルウェアを投入。結論としては、警告や保護画面を無視することがなければ、ほぼ完全にブロックすることに成功したものの、OSが無条件でアプリケーションフォルダへのインストールを行う一部のネイティブアプリでは、不必要なアクセス許可を与えてしまうこともあるという。ただし、その場合もアプリがMacの領域にアクセスしようとした段階で警告が発せられることから、やはり画面の見落としさえなければブロックは行われるという。

 実験を行ったライターは「Mac App Storeを利用して信頼できる開発者のアプリをダウンロードし、Appleの警告メッセージに注意を払うユーザーであれば、macOSに組み込まれた保護機能で概ね安全を確保できる」としたうえで、機密データを扱う場合はサードパーティ製のウイルス対策/マルウェア対策スイートが有用であると結論付けている。また、今回の実験の事後処理ではTime Machineが役に立ったことをあわせて紹介している。