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全世界に影響を及ぼしたAWS障害、スマートホームデバイスの完成度向上に一役買う結果に

 先日発生したAmazon Web Services(AWS)の障害をきっかけに、あるスマートホームデバイスが新機能を追加することになり、ユーザーの間で話題になっている。

 AWSのUS-EAST-1リージョンで発生した障害は、クラウドを利用する世界中のサービスに大きな影響を及ぼしたが、スマートホームサービスにおいてもユーザーの身体に直接的な被害を与えた。自宅の照明がオン/オフできない問題に始まり、エアコンの温度調節もできない事態が世界各地で発生し、SNSでは多くの悲鳴が上がっていた。一部のスマートホームサービスではこうした事態を受け、製品の仕様を変更する動きも出てきているようだ。米国を中心にスマートベッドを提供しているEight Sleepは、同社の製品にオフラインモードを追加することを宣言。同社のスマートベッドは安眠を促すようマットの温度を就寝中に調整したり、角度を変えたりすることができる昇降式温度調節マットレスシステムを備えているが、AWS障害によって、高温のまま温度が下がらなくなった、ベッドが不快な角度のまま変更できなくなったとしたクレームが寄せられていた。

 オフライン対応については以前から長らく要望が上がっており、ツケが回ってきただけという見方もあるが、今回のAWS障害が、これまでコストなどの関係で対応を後回しにしてきたスマートホームデバイスの完成度の向上に一役買うことになったのは、まさに怪我の功名といったところだろうか。