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「史上初の事態」、インターネット遮断のイランが、Starlinkの通信も妨害か

 イランで発生している市民の抗議に対抗し、政府がインターネットを遮断したようだとの報道が、1月8日夜頃から行われていた。国別のトラフィックをモニタリングできるCloudflare Radarによれば、イランのトラフィック量は本日(1月13日)現在でもゼロの状態が続いている。

 これに対抗し、イランでは衛星通信「Starlink」が利用されている。イランはStarlinkの正式なサービス提供対象国ではなく、国もStarlinkの利用を禁止しているが、同国内には非公式に数万台のStarlink受信機が稼働しているとの報道もある。ところが、イラン政府は国内のStarlink受信機に対して軍事ジャマーを使用して通信を妨害しているという。

 軍事侵攻などで地上のインターネット回線が利用できなくなった際に、衛星通信などの非地上系ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)を活用して通信環境を確保することは、ロシアの軍事侵攻を受けたウクライナでも、Starlinkにより行われた。災害対策などの用途も含めた非常時の通信回線として注目を集めている。

 本件について報じたForbesでは、プランBの接続手段を考える人にとって「状況を根本的に変える(game-changer)出来事」であり、「史上初の事態」だと述べている。