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Google翻訳で「miku」が「初音ミク」となる豪快な誤訳 ほか

【2009/10/28】

■ Google翻訳で「miku」が「初音ミク」となる豪快な誤訳

 自動翻訳には誤訳がつきものだ。自動翻訳の無料サービスを使って誤訳させる遊びは、ここ数年定番となっている。このところターゲットになりがちなのは、Googleが提供する「Google 翻訳」だ。ほかの自動翻訳と違い、原文とそれを翻訳したテキストを同時に、大量にPCに読み込ませて学習した結果をもとに翻訳する「統計的機械翻訳」という手法を使っている。また、「翻訳を改善する」というリンクが埋め込まれていて、ユーザーが翻訳結果に添削をして、修正できるようになっていて、これもほかの自動翻訳サービスでは見られない特徴だ。「初音ミクみく」で紹介していたのは、英単語として「miku」を日本語に翻訳すると、「初音ミク」と翻訳される現象だ。初音ミクファンには喜ばしい結果だけれど、初音ミクとは全く無関係な、たとえば「Miku Restaurant」のWebサイトを翻訳しても、「ようこそ初音ミクに」となかなか豪快な誤訳をしてくれる。それとは別だが、英語版Wikipediaの「Order (decoration)」の項目が、なぜか「オンライン(装飾)」と想像もつかない無関係な訳語になる現象もあった。

◇統計的機械翻訳とは
http://www.google.com/intl/ja/help/faq_translation.html#statmt
◇初音ミクみく
http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-4506.html
◇Google 翻訳「Miku Restaurant」の結果
http://translate.google.com/translate?js=y&prev=_t&hl=ja&ie=UTF-8&u=http%3A%2F%2Fmikurestaurant.com%2F&sl=en&tl=ja&history_state0=
◇Google 翻訳「Order (decoration)」の結果
http://translate.google.com/translate?js=y&prev=_t&hl=ja&ie=UTF-8&u=http%3A%2F%2Fmikurestaurant.com%2F&sl=en&tl=ja&history_state0=

めたるまん(山崎一幸)

■ ふたりの「とほほ」……訃報で混同されたネット有名人

 かつて開設されていたメーリングリスト「AML」に活発に投稿していた、ハンドル名「とほほ」の、平志朗さんがなくなった。29日にとほほさんの地元の広島で告別式が行われるとのことだ。AMLは市民運動に関心の高いメンバーがそろっていたメーリングリストで、その有志の人々の中で活発な議論を展開していたのが、とほほさんだった。ご冥福をお祈りします。さて、とほほさんが活発な投稿を繰り返していた昔のこと、ネットにはもうひとりの「とほほ」さんがよく知られる存在となっていた。Webページ作成の指南サイト「とほほのWWW入門」のオーナー氏だ。いま、ネット業界で活躍している皆さんの中にも、一番最初は「とほほのWWW入門」で基礎知識を仕入れて、Webサイト構築の初体験をした人も多いはずだ。同じハンドル名を使うふたりのネット有名人は、以前から混同されて認識されていることが多かったのだけれど、前者の「とほほ」さんの訃報が伝わったときにもこれは発生していたようだ。今はTwitterが大変な速度で情報を伝達してしまうものだから、この誤報もあまり検証されることもなくたちどころに広まってしまった。すぐに訂正する動きも出てきたものの、訂正情報は伝わりにくいようだ。誤報と訂正が入り乱れて飛び交う状態がしばらく続いている。

◇AML
http://list.jca.apc.org/manage/listinfo/aml
◇とほほ(平志朗)さんの通夜・告別式
http://list.jca.apc.org/public/cml/2009-October/001804.html
◇とほほのWWW入門
http://www.tohoho-web.com/

めたるまん(山崎一幸)