今年1年間でアクセスの多かったニュース上位15本を紹介する。ファイル交換ソフト「Winny」関連のニュースが1位から4位までを独占したのをはじめ、7位、9位、15位と合計7本もランクインする結果となった。
Winnyとともに今年関心が高かったテーマとして、WindowsやInternet ExplorerなどMicrosoft製品の脆弱性や不具合についての記事が挙げられるが、こちらも5位、6位、10位、12位、13位、14位と6本ランクインしている。
結果として、WinnyとMicrosoftで15本中13本を占めることになり、その他は2ちゃんねるプロバイダー(8位)と、Yahoo! BBのモデムレンタル規約改正(11位)だけだった。
Winny関連記事は、順位だけでなくアクセス数でも他を圧倒している。特にユーザー逮捕を報じた1位の記事は、1年間の合計アクセス数(といっても11月と12月の2カ月間だけで達成したものだが)でも、ピーク時となる掲載月の月間のアクセス数でも、5位に入ったWindows XP修正パッチの不具合の記事を2倍以上引き離している。
また、2位のWinny公式サイト閉鎖の記事は1月末の掲載以降、1年間にわたってアクセスを集め続けている点に注目される。弊誌に掲載された記事はニュースという性格上、掲載直後に多くのアクセスを集めるものの、それ以降はあまり読まれなくなるのが一般的である。これに対してWinny公式サイト閉鎖の記事は、掲載時点のアクセス数こそWindows XPの修正パッチ不具合(5位)やMS03-040(6位)、Blasterウイルス(10位)などを下回るものの、12月に入ってもかなりまとまったアクセス数を集めているのだ。この傾向は、Winnyを媒介としたウイルス(3位)やWinny旧バージョンのセキュリティホール(9位)にも見られるのが興味深い。
なお、ランクインした主な記事の月間アクセス数の推移は以下グラフの通りである。
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月間アクセス数の推移
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( 永沢 茂 )
2003/12/26 15:23
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