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2008/10/20~2008/10/26


 「iPod課金」そして「ダウンロード違法化」というユーザーに大きな影響を与えうる問題を議論している私的録音録画小委員会の会合が、3カ月ぶりに先週開催されました。また、有害コンテンツのフィルタリングなどを検討する「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」も、第1回会合を実施しています。

 海外では、初のAndroid端末「T-Mobile G1」が発売になり、同時にAndroid対応アプリの配信プラットフォーム「Android Market」がオープンしました。今週の解説では、こちらの展開をまとめます。


マイクロソフト、修正パッチ「MS08-067」を緊急リリース
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/24/21300.html
 10月24日、マイクロソフトは、Windowsのセキュリティ更新プログラム「MS08-067」を公開した。Serverサービスに関する脆弱性を修正したもので、Windows XP/2000/Server 2003では最高の深刻度“緊急”となっている。

YouTubeとJASRACが利用許諾契約、演奏動画の投稿が可能に
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/23/21291.html
 10月23日、グーグルはJASRAC管理楽曲をYouTubeで利用する際の契約を結んだと発表。JASRACによると契約内容は売り上げの1.875%をJASRACに支払うというもので、ニコニコ動画Yahoo! ビデオキャストと同じ条件だという。

T-Mobile USA、世界初のAndroid携帯を米国で発売
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/23/21284.html
 10月22日、T-Mobile USAは、世界初のAndroid携帯「T-Mobile G1 with Google」を発売。同時にAndroid用アプリストア「Android Market」がオープンした。詳細は後半で解説します。

内閣府、青少年のネット環境整備に関する検討会の初会合
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/20/21247.html
 10月20日、内閣府「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」の第1回会合が開催。いわゆる“青少年ネット規制法”の2009年4月1日施行に向けて作業を進めていること、フィルタリングや民間団体の取り組み支援といった諸施策について検討し、2009年6月をめどに基本計画をまとめる予定であることが説明された。

文化庁、“iPod課金”結論を先送りへ~依然として合意得られず
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/20/21241.html
 10月20日、文化審議会著作権分科会「私的録音録画小委員会」の第4回会合が開催。物別れに終わった前回から3カ月ぶりの開催となったが、補償金問題についての妥協点は見いだせず、小委員会の任期である2009年1月までに結論を出すことは難しいとした。権利者からはダウンロード違法化の早期実施を求める声も上がった。


「T-Mobile G1」発売。携帯プラットフォームのアプリストア開設が相次ぐ

 10月22日、T-Mobile USAから世界初のAndroid携帯「T-Mobile G1 with Google」が発売になりました。9月の製品発表時の当コーナーでも紹介したとおり日本での発売は未定ですが、いずれはG1、または別のAndroid携帯電話が登場することでしょう。

 G1の発売と同時に、Android用アプリケーション配信プラットフォーム(iPhoneにおけるApp Storeに相当)「Android Market」がオープンしました。「Android Market」でアプリケーションを配信したい開発者は初期費用として25ドルを支払うことで、10月27日よりアプリの配信が可能になる予定です。当初配信可能なのは無料のアプリのみで、有料アプリが配信可能になってからは、開発者が売り上げの70%を受け取り、残りはキャリアなどが受け取る形になります。

 開発者の受け取り分が売り上げの70%となるのは「App Store」も同じですが、「App Store」の場合、残り30%はアップルが受け取ります。このあたり、キャリアが端末を扱う「うまみ」に差が出てきそうです。ちなみに「BlackBerry」のRIMも10月21日よりアプリケーション販売サービスを始めており、こちらは開発者が売り上げの80%を手に入れられるとのことです。

 iPhoneとAndroidをライバルと見ると、両者には「アップルが細かくコントロールするiPhone」と「オープンなAndroid」という正反対の特徴が見られます。Androidはすでにソースが公開されました。

 このライバル関係は、ユーザーにとっては良いことでしょう。例えば、以前にiPhoneを無線LANルータ化する「NetShare」というアプリが登場しましたが、すぐにApp Storeから削除されてしまいました。ですが、これと同等のアプリがAndroid Marketに登場して大きな支持を集めたとしたら、App Store側も「NetShare」の扱いを考え直すことになるかもしれません(Windows Mobileにも同等のソフトがありますが、配信プラットフォームのダウンロード数やレビューといった数字がないと、どの程度の支持があるのか分かりにくいですね)。

 おそらく、荒削りでもとにかく新しいことを体験したい人にはAndroid、目新しさよりも洗練されたユーザーインターフェイスやコンセプトを重視する人にはiPhone、というような棲み分けができていくのではないでしょうか。そうした中で、Windows Mobileや日本のキャリア各社のプラットフォームが、ユーザーを引きつける魅力的なコンセプトを打ち出してくるかにも注目です。



2008/10/27 11:38
小林祐一郎
プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」 。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「Web2.0超入門講座」(インプレス)

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