ファイルとフォルダの再整理に! 「フォルフラッター」


こんなところが便利!

 フォルダ構造が複雑でも、指定したフォルダ内に含まれる全ファイルを1クリックで直下のフォルダに移動して平面化できる。ファイルを再分類したい時に役立つ。

■フォルフラッター
  著作権:あねこうじ氏
  動作OS:Windows Vista/XP/NT/Me/98
  http://mikagesoft.091.nobody.jp/


どんなに階層が深くても、1クリックでファイルを集めてくれる

 何階層ものフォルダを作成して分類していたデータを、一度集め直して再分類する必要が出てきた時、どうしたらいいだろうか。Explorerで普通に作業していくなら、フォルダをひとつずつ開いてはファイルを移動させることになるが、フォルダが多いと時間もかかるし、作業ミスによる取りこぼしの心配もある。今回ご紹介するのは、そんな手間から解放してくれるツールである。

起動時の「フォルフラッター」。画面はこれだけだ

 「フォルフラッター」は複雑なツリー構造であっても、ボタンをクリックするだけで指定フォルダ以下の階層にあるファイルを、直下に集めてくれるツールである。

 平面化したいデータを含んだフォルダをドラッグ&ドロップし、オプションの[保護する]をオフにしてから、[平面化を実行]というボタンをクリックするだけだ。設定画面などは一切なく、オプション用のチェックボックスが3つ用意されているだけなので、誰にでもすぐ利用できる。

 フォルダをドラッグ&ドロップすると、階層数や含まれるファイル数を表示する機能も用意されているので、全体のボリュームを把握するのにも役立つ。

 空になったフォルダを削除する機能も備えるが、不安な場合は、いったんオプションのチェックを外してから実行しよう。結果を確認してから改めてチェックを入れて再度実行すれば、ファイルの移動後でもフォルダの削除は可能だ。

オプションの「保護する」を解除し、集めたいフォルダをドラッグ&ドロップするだけ移動したファイルは戻せない
全てのファイルは指定したフォルダ直下に集められる空になったフォルダを削除するオプションもある

ファイル名が重複したら、一方は移動しないので注意

 心配なのはファイル名の重複だろう。万が一ファイルが重複したときはファイル単位に「ファイル上書きの確認」が表示される。「いいえ」を選択すると一方のフォルダのファイルのみ移動され、もう一方のファイルは移動されずもとのフォルダにそのまま残される。
 
 例えば、AフォルダとBフォルダの中のファイル名が一部重複していた場合、ファイル名が重複するファイルについては、Aフォルダ内のファイルは移動されるが、Bフォルダ内のファイルは移動しないのだ。ファイル名が重複しないファイルはすべて移動し、平面化が適用される。

 重複ファイル名に番号を振るなどの回避措置はないため、重複ファイル名が多いとフォルダに残されるファイルの確認に手間がかかってしまうので、利用の際は注意したい。

 重複ファイル名があると思われる場合には、「フォルフラッター」で平面かする前に、あらかじめリネームソフトなどを使って、重複しないファイル名にリネームしておくことをおすすめしたい。

 保存していたフォルダ名を追加したオリジナルのファイル名に変更する、写真データの場合はExif情報をもとに、撮影時の日時をファイル名に変更するなどしておけば、平面化の処理後にも整理しやすいだろう。

ファイル名が重複してしまったため移動されなかったファイル

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2009/10/21 06:00


すずまり
大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。