趣味のインターネット地図ウォッチ
「Apple Watch」対応の地図・位置情報アプリまとめ
(2015/4/27 12:30)
「マップ」を使った「Apple Watch」対応アプリが続々登場
iPhoneと連携して使える新たな時計型ウェアラブル機器「Apple Watch」がついに発売された。Apple Watchではメールやメッセージの確認、電話の通話、音声入力、フィットネスなど、iOS機器と組み合わせることでさまざまな機能が実現できるが、その中の1つが地図の閲覧やナビゲーションだ。時計サイズの小さな画面では地図を見る気になどならないと思う人もいるかもしれないが、高密度のRetinaディスプレイで見る小さな地図は細かい注記も読み取りやすく、想像以上に視認性に優れている。
標準地図アプリの「マップ(Maps)」を見ると、さすがにiPhoneに比べると見づらいものの、主要道路の号数表示や施設アイコンの大きさ、情報の間引きの程度がバランスよく、現在地を確認する用途には十分に使えるし、デジタルクラウン(本体右側面にあるダイヤル)を回して拡大・縮小操作をすればルート検索結果も見やすい。注記をタップすると詳細情報が表示され、施設の電話番号とともに現在地からの移動時間が表示される。
移動時間は歩行の場合と自動車での場合と2種類が表示される。そのどちらかを選ぶとルートが表示され、そのまま「出発」を押せばナビゲーションがスタートする。ナビゲーションは右左折が矢印で表示され、曲がり角までの距離が表示されるほか、スワイプで地図画面にも切り替えが可能。さらに、曲がるポイントに近付くと音と振動で知らせてくれる。このようなナビゲーションサービスを、iOS端末を取り出すことなく利用できるのはなかなか快適なことで、“歩きスマホ”の状態にならずに済むのはうれしい。
現在、Apple Watchに対応した地図・位置情報関連のアプリは、その多くが「マップ」のAPIを使ったアプリだ。これらのアプリでは、地図画面をタップすると「マップ」アプリに移行して、ナビゲーション機能を利用できるようになっているものが多い。地図画面のサイズはアプリによってさまざまで、縮尺の変更を行えるものもあれば、位置を示すだけのものもある。以下に、「マップ」の地図を利用した主なアプリを紹介しよう。
標高ワカール
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/biao-gaowakaru-apple-watch/id358789524?mt=8
標高を調べられるアプリ。起動すると現在地を地図で表示するとともに、その地点の標高を表示する。iOSアプリでは地図をスクロールさせることでさまざまな地点の標高を調べられるが、Apple Watch版では地図をスクロールさせることはできず、現在地および標高を表示するだけとなっている。
コンビニどこだ?
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/konbinidokoda/id501296533?mt=8
現在地周辺にあるコンビニを調べられるアプリ。iOS版では地図上で付近のコンビニの位置を一覧表示できるが、Apple Watch版では起動時に最寄りのコンビニのリストを表示し、その中のどれかをタップすると、該当の店だけを地図上に表示する。グランス(時計画面で下から上にスワイプすると表示される各アプリの簡易表示)では最も近いコンビニの情報を表示する。
全国避難所ガイド
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/fang-zai-qing-bao-quan-guo/id446063625?mt=8
現在地周辺の避難所を探せるアプリ。iOS版では地図上で付近にある避難所を表示できる。Apple Watch版では、起動画面に気象・地震情報を表示する。メニューでは、「現在地から探す」「安否確認」「避難所リスト」の中から選べる。「現在地から探す」を選択すると、付近の避難所施設(学校を使っている場合が多い)を確認できる。
AroundMe
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/aroundme/id290051590?mt=8
現在地周辺にあるさまざまな店を検索するアプリ。起動するとジャンル選択の画面が表示され、店を選ぶと、小サイズの地図とともにその店までの距離や住所が表示される。地図をタップすると「マップ」に移行する。
Tokyo Guide
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/tokyo-guide./id974445269?mt=8
東京の観光ガイドアプリ。起動すると現在地周辺の観光スポットや飲食店などのリストが表示され、いずれかを選ぶと店の詳細情報を表示。詳細情報画面には「地図」「共有」のボタンが用意されており、「地図」を選ぶと「マップ」と同じサイズで地図が表示される。地図をタップすると「マップ」に移行する。
Adobe Color CC
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/adobe-color-cc-karatemawo/id632313714?mt=8
カメラで撮影した景色から色のパターンを取得できるアプリ。Apple Watch版では現在地周辺で人気のある10のテーマを確認することが可能で、カラーパターンとともにそれが取得された位置を地図で確認できる。気に入ったカラーパターンはライブラリに追加できる。グランスでは最も近い場所にあるカラーパターンを表示。
トリップアドバイザー
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/torippuadobaiza-shi-jienoresutoranyahoteruno/id284876795?mt=8
現在地周辺の観光スポットや飲食店をジャンルごとに検索できるアプリ。Apple Watch版では検索結果リストから店を選ぶと詳細情報と小サイズの地図が表示されるほか、口コミ情報を読むことも可能で、Apple Watchアプリとしては情報量がかなり多い。グランスでは周辺のお勧め情報を表示。
Runmeter GPS
価格:無料(アプリ内課金600円)
https://itunes.apple.com/jp/app/runmeter-gps-bu-shu-ji-ranningu/id326498704?mt=8
ランニング中の速度や移動距離、消費カロリーなどを計測できるアプリ。現在地を地図で確認することが可能で、手首を上げてスリープを解除するごとに、リアルタイムに位置が更新される。無料の場合は経過時間や移動距離のみApple Watchに表示される。アプリ内課金(600円)するとApple Watchから設定やワークアウトのスタート、ストップ、ラップ、完了などの操作を行えるほか、スピードメーターのような表示でペースを確認することも可能となる。グランスでは最新のワークアウトの情報を確認できるほか、通知ページで時間や距離、インターバル、ターゲットのアラートなども表示される。
MotionX GPS
価格:120円
https://itunes.apple.com/jp/app/motionx-gps/id299949744?mt=8
iOS版では「マップ」のほかにGoogle マップやBing、OpenStreetMap(OSM)ベースの地図などさまざまな背景地図を選べるが、Apple Watch版では「マップ」のみ。ログの記録開始・停止を操作できるほか、記録中の移動速度や距離、緯度・経度などを確認できる。地図はApple Watch上で拡大・縮小の操作を行える。また、Apple Watch上でウェイポイント(地点情報)を登録することもできる。グランスでは経過時間や移動距離、速度などが表示される。
「マップ」を使わない独自地図を採用したアプリも登場
このほか、「マップ」を使わず独自の地図を使っているアプリもいくつかリリースされているので紹介しよう。
Yahoo!地図
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/yahoo!-tu-nabigeshonya-jing/id289567151?mt=8
以前、ソニーモバイルコミュニケーションズがXperia用のスマートウォッチ「Smart Watch2」を発売した際も対応アプリ「雨雲レーダー for SmartWatch」を公開していたヤフー。今回も地図アプリとしてはいち早くApple Watchに対応した。地図データは「Yahoo!地図」独自のものを使用しており、最寄りの店を検索する機能と、雨雲レーダーの状況を表示する機能を搭載する。
myTracks
価格:無料(アプリ内課金240円)
https://itunes.apple.com/jp/app/mytracks-the-gps-logger/id358697908?mt=8
背景地図にOpenStreetMap(OSM)を採用したGPSロガーアプリ。Apple Watch上で記録開始・停止を操作できるほか、移動距離や速度も確認できる。また、Apple Watchの地図上で軌跡を確認することも可能で、画面上下からのピンチインで現れる操作画面において、「Refresh」をタップすると現在地と軌跡が更新される。グランスでも経過時間や移動距離、速度、高度などを確認できる。
JAPAN MAP by いつもNAVI
価格:無料
https://itunes.apple.com/us/app/japan-map-by-its-mo-navi/id306683384?mt=8
外国人向けの日本地図アプリで、ゼンリンデータコムの独自地図を採用している。iPhone側では、注記が英語と日本語を併記したものと、日本語のみの表示で切り替えられるようになっているが、Apple Watch版では常に英語と日本語を併記した地図を使っている。Apple Watch上で現在地の表示および地図の拡大・縮小を行うことが可能で、地図の下に「STATION」「POLICE」「ELECTRONICS3」といった検索メニューが並んでおり、現在地周辺の施設を探せる。検索結果の施設を選択すると、丸印と矢印によって現在地からの距離と方向が表示される。また、現在地を表示させた状態で目的地までの距離と方向を表示するように切り替えることもできる。
雨降アラート
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/yu-jiangriarato-o-tian-qinabigeta/id659303313?mt=8
山地と平野部の違いが分かりやすい独自地図を採用した降雨予報の通知アプリ。Apple Watch版では地図上で雨雲の位置を確認できるほか、スワイプで雨雲接近情報との画面を切り替えられる。レーダーや雨雲接近レベルなどの情報はiOS版で表示しているものと同じ。雨雲が接近するとApple Watchに通知が届く。
雨アラーム
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/yuaramuu-otchi/id911420224?mt=8
白地図を背景に使った降雨予報の通知アプリ。Apple Watch上では現在の雨雲の状況を見られるほか、直近の降雨予報も確認できる。降雨予報の地図では拡大・縮小も可能。