自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第304回
日本語に対応したiPhoneの「Siri AI」で名刺を文字起こし! PFUの小型スキャナー「ScanSnap iX110」活用
2026年11月5日 06:00
バッテリー内蔵でどこでも使えるハンディ型のドキュメントスキャナー「ScanSnap iX110」の活用を、第297回から実践している。
第301回からはAIを利用して、スキャンしたドキュメントから文字情報を抽出し、活用するさまざまな方法を実践している。今回は、iPhoneやiPadで使用できるAppleの「Siri AI」を使った名刺データの活用方法を実践する。
この先の実践は、自宅内でScanSnap iX110とスマートフォンがWi-Fiでつながった状態になっているのが前提となる。セットアップ方法などは第298回を確認してほしい。
最新バージョンで「Siri AI」が日本語に対応
10月26日にリリースされた「iOS 27.2」「iPadOS 27.2」にて、「Siri AI」が日本語に対応した。iOS/iPadOS 27の目玉アップデート機能だったのだが、リリース当初は英語版のみが提供されていた。今回は、このSiri AIをScanSnap Homeと組み合わせて活用してみる。
Siri AIは、Siriとの対話でApple IntelligenceのAIが利用できるものだ。一般的なAIチャットサービスと同じように、音声や文字で質問できる。処理には端末内のAIモデルに加え、プライベートクラウドコンピューティングも使われる。ユーザーが改善への協力を明示的に選択しない限り、個人データややり取りはAppleの基盤モデルの学習には使われない。ただし、サーバー側のモデルを使う機能には、1日の利用制限がある。
iPhoneでは、iPhone 16以降のモデルとiPhone 15 Pro/Pro Maxで利用できる。このほか、利用可能なデバイスや機能の詳細については、Apple IntelligenceとSiriのページを参照してほしい。
Apple Intelligenceの端末内で動くモデルは、効率よく処理できるよう、ストレージ上のサイズが抑えられている。幅広い質問への回答を求める場合には、既存の有料サービスとうまく使い分けるといいだろう。使用されるモデルは、GoogleのGeminiをベースにカスタムされたものだ。今回使用した端末では、Apple Intelligenceを有効にすると約6GBのストレージ容量を使用していた。
Siri AIを日本語で使うには、まず「iOS 27.2」「iPadOS 27.2」以降にアップデートする必要がある。設定の[一般]-[ソフトウェアアップデート]から確認しアップデートしておく。
Siri AIは、「Hey Siri」と呼びかけるか、右サイドボタンの長押しで起動する。初期設定では音声で質問するようになっているが、設定の[アクセシビリティ]-[Siri]にて、サイドボタンで起動した際の入力方法を[音声入力]または[Siriにタイプ入力]から選択できる。また、応答時に音声で読み上げるかの設定も可能だ。このコントロールの設定は好みで選択してほしい。本記事では、発声によってチャットを行う設定にして進めている。
スキャンした名刺を「Siri AI」で文字起こしする
設定を済ませたら、ScanSnap Homeでスキャンしたドキュメントの文字起こしをしてみよう。ScanSnap Homeでスキャン画像を表示させ(写真アプリで表示しても構わない)、サイドボタンを長押ししてプロンプトを投げかける。単純に「このドキュメント(名刺)の文字起こしをして」と話しかけてみると、ほぼ瞬時に回答が表示された。
単純な文字起こしだけでなく、読み取ったデータを他のアプリに渡して保存してみよう。アプリを横断し、OSレベルで操作できるのが、Apple Intelligenceの醍醐味だ。
ただし、アプリ間の連携で実行できる操作は、各アプリの対応状況によって異なる。また、今回試した範囲ではファイルへの直接保存はできず、プロンプトで指示しても断られてしまった。今後の対応拡大に期待したい。
今回は、純正の「メモ」アプリに結果を保存してみようと、「このドキュメント(名刺)の文字起こしをして、メモアプリに保存して」と話しかけてみた。
名刺情報を「連絡先」アプリに登録する場合は、そちらに直接保存することも可能だ。
このように、Siri AIでは、現在画面に表示しているものに対して、いつでも質問を投げかけることができる。今回試した範囲では反応も速く、名刺データを手軽に活用する方法として便利だった。iPhoneやiPadのユーザーは積極的に活用してみてほしい。
今回の教訓(ポイント)
ScanSnap HomeでスキャンしたドキュメントとSiri AIは相性がいい
Siri AIでは対応アプリ間で連携した操作が可能
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!」ScanSnap iX110編
- 第297回:「ScanSnap iX110」をAIと一緒に使いこなそう(製品紹介)
- 第298回:「ScanSnap iX110」をスマホでセットアップする
- 第299回:「ScanSnap iX110」で書類を読み取る
- 第300回:「ScanSnap iX110」で読み取ったポイントカードをスマホに登録する
- 第301回:「ScanSnap iX110」で読み取ったレシートをAIで文字起こしする
- 第302回:「ScanSnap iX110」で読み取った名刺を「Gemini Notebook」で管理する(前編)
- 第303回:「ScanSnap iX110」で読み取った名刺を「Gemini Notebook」で管理する(後編)
- 第303回:「ScanSnap iX110」で読み取った名刺を「Siri AI」でiPhoneの連絡先に登録する

















