テレワークグッズ・ミニレビュー

番外編 現役大学生のデジタル事情5

作業スペース・食事・エンタメ……テレワークに欲しいモノが全部そろった「快活CLUB」、学割もフルに生かした大学生の活用術

 埼玉県から都内の大学に通う私は、課題をこなす場所として、頻繁にネットカフェの「快活CLUB」を利用します。大学に行く日は付属の図書館を利用しますが、大学が休みで入れない日や、講義がなく大学に行かない日、移動の途中で時間が空いたときなどに、集中して作業する時間を確保するために利用することが多いです。

 「ネットカフェ」と聞くと、暗くてあまり健康的でない場所のような印象を持つ人もいるかもしれません。しかし、快活CLUBは、どこの店舗も明るく清潔な空間で、コワーキングスペースとして仕事をしていると思しき利用者も多いです。INTERNET Watchの業務で利用したことはありませんが、PCで原稿を書いていても違和感はないでしょう。全ての席が1人用で、普通のカフェの店内よりも静かです。

 一般的なコワーキングスペースよりも格安ですし、私にとってはカフェでコーヒー1杯だけ注文して長時間粘るのは気が引けるので、時間あたりの料金設定なのもありがたいです。そして、飲み放題のドリンクバーにモーニングサービス、漫画や雑誌、ダーツやカラオケなど、金額以上に満足できる、多彩なサービスも用意されています。

 今回は、私が実際に快活CLUBを利用した日の様子をレポートしながら、個人的な「推しポイント」を紹介したいと思います。

テレワークが定着しているINTERNET Watch編集部だが、大学生のインターンスタッフもテレワークで業務に参加している。今回はテレワークグッズミニレビュー 番外編として、現役大学生の視点から、変化する生活様式の中での、大学生の学び方や生活の工夫を紹介する。

後払いで、最安料金が適用される「自動低料金制」の安心システム

 最初に、システムとサービスの概要を紹介しましょう。快活CLUBは全国に展開する会員制・時間制のネットカフェです。初回利用時には会員登録が必要で、その際に身分証明書の提示が必要となります。新規入会には入会金370円がかかりますが、Android/iOSの「快活CLUB公式アプリ」を通して会員登録すると、入会金が無料となります。

 料金は利用する座席の種類によって異なります。ただし、店舗によっては座席の種類が少なく、結果的に全ての席が同料金となることもあるようです。

 最も安いのは、一般的なカフェの席と同様のテーブルまたはカウンター席「飲み放題カフェ」です。料金は安いですが、備え付けの漫画やドリンクバーなどのサービスは利用できます。ノートとPCを広げるられる程度のスペースがあり、複数口の電源コンセントとWi-Fiも利用でき(これは全部の席で共通)、作業スペースとしても十分でしょう。料金は店舗により異なりますが、私がよく行く川口東口駅前店では、250円/30分となっています。

 一般のネットカフェらしい半個室の席は「ブース席」といい、シートの形状により「リクライニング」「フラット」などの種類があります。飲み放題カフェより若干高めの料金ですが、くつろいで過ごすにはいいでしょう。川口東口駅前店では290円/30分です。

 「鍵付完全個室」という、その名のとおり鍵が付いた個室席もあり、この席だけはウェブサイトから予約できます。防音になっていて、Web会議などでの利用もOKです。川口東口駅前店にこのタイプの座席はありませんが、近隣の川口店の料金は350円/30分です。私は、外出先でWeb会議に参加するときに使ったことがあります。

 このほかに、マッサージチェアが備え付けられた座席や、ダーツ、ビリヤード、カラオケを楽しめる座席(部屋)もあります。川口東口駅前店では、いずれもブース席と同じ料金で利用できます。

 また、すべての座席にお得な長時間パック料金が設定されています。川口東口駅前店の飲み放題カフェの場合、3時間パックが710円、6時間パックが1140円など。最長が24時間パックで3070円です。このほか、夜間用の「ナイト8時間パック」1140円もあります。

 快活CLUBの料金システムで非常に有り難いのが、後払いの「自動低料金制」です。一般には入店時に利用時間を申告して前払いするシステムが多いと思いますが、快活CLUBの場合は退店時に精算するシステムで、しかも、利用時間に合わせて最も安くなるパック料金が自動で適用されます。

 そのため、作業のため入店したときに何時間にしようか考えたり、作業途中で時間が来て延長しようか切り上げようか悩んだりする必要がありません。

 加えて、学生には全ての料金が20%OFFとなる学割が利用できます。年に一度学生証を提示することで、適用期間が延長されます。

家族のいない休日に、朝食+課題のために快活CLUBを利用

 ここからは、ある日に実際に利用した流れに沿って、その模様を紹介したいと思います。

 ある休日、朝から家族は出かけており、食事の用意がありません。私は、快活CLUBで朝食をとりながら、課題の作業を進めることにしました。

 訪れたのは、自宅に近い「快活CLUB 川口東口駅前店」。いつも静かで落ち着いて利用でき、お気に入りの店舗です。到着した私は、自動受付機で受付を済ませて、飲み放題カフェの席を確保しました。入店時刻は9時3分。

 ここの店舗の飲み放題カフェは全てが窓に面した配置で、光が差し込む明るい雰囲気の座席です。まぶしいときは、目の前のブラインドを下げて調節し、1日中快適に過ごせます。

飲み放題カフェでの作業風景(店内での写真は、実際には全て後日許可を取って撮影したものです)

 「飲み放題カフェ」の座席は、パッと見た感じだと普通のカフェのカウンター席と変わらない雰囲気です。しかし、よく見ると、コンセント(電源タップ)の整備され具合などが、普通のカフェとは違います。

 課題に取り掛かる前に、ドリンクバーの飲み物と、モーニングサービスを取りに行きます。ドリンクバーには、各種ジュースやティーバッグのお茶、コーヒーなど、ファミリーレストランなどでよく見るラインアップのほか、粉末タイプの梅昆布茶や中華スープ、コーンスープなど、ちょっとめずらしいものも提供されています。

飲み放題のドリンクバー
ドリンクバーのティーバッグや各種スープ

 さらに、各種ドリンクの隣に置かれているソフトクリームも、ドリンクバーの料金内です。食べ放題のお店などではめずらしいサービスではありませんが、作業や漫画を読む目的で来たついでに食べられるのは、非常にお得感があって気に入っています。

ソフトクリームも食べ放題

朝7時から10時半までは、無料のモーニング付き

 さらに、朝の7時~10時30分(店舗による異なる場合あり)には、モーニングサービスとして、追加料金なしでパン(トースターで自由に焼ける)とバターも食べ放題で提供されます。以前はフライドポテトも食べ放題でしたが、材料の確保が難しいとのことで、現在は残念ながら一時休止中です。

 この日はパンを3枚取り、1枚はバタートーストにして、もう1枚はソフトクリームを乗せて食べました。さらに、最後の1枚はドリンクバーにあるコーンスープに浸して食べました。

 シンプルなメニューながら、このような、ちょっとした工夫で食べ放題・飲み放題メニューの「味変」を楽しめるのも、気に入っているポイントです。現在はフライドポテトがありませんが、復活した際には「フライドポテトの中華スープ粉末かけ」をおすすめしたいです。

 これは、スープに浸すのではなく、マクドナルドでいう「シャカシャカポテト」のように、中華スープの粉末をフライドポテトにかけて食べるものです。チキンベースと思われる中華だしが効いた、深みのある味が楽しめます。

 ちなみに、快活CLUBでは途中外出が可能で、飲食物を持ち込めます。栄養の偏りが気になるときは、ドリンクバーの野菜ジュースや、外部から持ち込むメニューで補うようにしています。

作業に疲れたら漫画も読める。検索も利用可能!

 朝食をとって、2時間ほど集中して作業をすると、おおむね課題の目処が立ちました。このあたりで、少し休憩したいところです。

 このようなとき、快活CLUBでは漫画や雑誌を自由に読めるのがうれしいところです。前々から読み続けている作品の新刊を、休憩がてらに1冊読みました。

漫画コーナー

 本棚の前でどの本を読もうか探すのもいいですが、目的の本が決まっているときには、ウェブサイト、または店舗内に置かれた端末で、検索もできます。そのため、来店前に読みたい作品が置かれているかをチェックしておくことも可能です。

コミック検索

3時間ほど利用し、大満足で退店

 漫画を読んだ後、30分ほど作業を進めたところで、次の予定があるため、帰宅することにしました。課題を提出する目途も立ち、気になっていた漫画も読めて大満足でした。

 退店時刻は12時10分。3時間と7分の利用で、568円でした(3時間パック710円が学割で20%OFF)。もろもろのサービスが付いてこの料金は、非常に有り難いです。

 私は最も安く利用できる「飲み放題カフェ」をよく利用していて、平日にはモーニングサービス提供中に入店し、3時間ほど作業や自習をしてから大学に向かうこともあります。カフェのモーニングサービスよりも安上がりですし、席を時間で買うという仕組みだから、気兼ねなく好きな時間だけ利用できます。

ダーツやカラオケ、女性専用席も

 この日は利用しませんでしたが、川口東口駅前店では、ビリヤードとカラオケ、およびワンツーカラオケ(1〜2人で利用するカラオケで、通常のカラオケよりも本格的な設備を使用できる)があり、ブース席と同じ料金です。途中で席を変更可能なシステムなので、ブース席を利用する日には、1時間ダーツを楽しんだ後、カラオケや通常の席に移動する、といった使い方もできます。

 私はよく、ワンツーカラオケで歌を練習したのち、普通のカラオケで友人たちに歌を披露するといった使い方をします。自分の歌声に一人で向き合えるのが、ワンツーカラオケのいいところだと思います。 このほか、店舗によってはビリヤードも楽しめます。

ダーツマシンは「DARTSLIVE2」「DARTSLIVE3」などが用意されています
ワンツーカラオケには、スタジオのようなコンデンサーマイクが設置されています

 さらに、川口東口駅前店を含めて一部の店舗では、無料(全ての席の料金内)で、シャワーも15分程度(利用時間の計測はしていないとのことですが、目安として)利用できます。暑い季節には非常にありがたいサービスです。

シャワー室

 もう1つ、川口東口駅前店を含めた一部の店舗には、女性しか入れない女性専用エリアや女性専用席も用意されています。女性が安心してくつろいだり、作業に集中したりしたいという向きには、こちらもおすすめできると思います。