テレワークグッズ・ミニレビュー

第53回

ゴチャつくデスクの上を片付けたい!! 長すぎるケーブル類やNASとHDDをデスクの下に吊り下げる

デスク下のスペースにラックを追加してみた

 自宅のテレワーク環境を改善すべく、これまでいろいろなグッズやPC関連用品を導入してきた。おかげでテレワークにしても、たまの出社にしても、かなり快適な仕事環境をそろえることができた。しかしいろいろとそろえたおかげで出てきた問題がある。

 そう、デスクまわりの収納だ。

 デスクの上には複数のディスプレイWebカメラNASHDD、それを繋ぐための2.5GbE対応スイッチングハブやLANケーブル、もちろんキーボードやトラックボールもある。机の上ではないけどWeb会議用のヘッドセットも2つあるし、そうした機器を充電するためのケーブルも何本もある。加えて最近はリアル開催の発表会が増えて、紙の資料も増えきたから、もう大変だ。

 そこにきて、前回お伝えしたとおり、ロジクール「MX ERGO」のおかげでPC2台使いが快適になったわけだが、置き場所がないので、サブのノートPCをNASとHDDの上に積むとかいうアクロバティックな状況になっている。もはや雪崩で惨事になるのは時間の問題だ。

 ということで今回は、机の下に吊り下げられる収納ラックについて紹介したい。

テレワークが定着した昨今、INTERNET Watchの編集部員も、それぞれのテレワーク環境を改善すべく工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介。今回は、自宅でも外出先でも仕事を快適にするかもしれない高性能トラックボールをレビューする。

置き場所に困るNASやHDD、机の上を整理したい

撮影のためにいろいろと片付けてもこの状態。NASとHDDはどこか別の場所に移動したいところ。机の下も配線がゴチャゴチャだ

 上の写真は紙の資料などは片付けた状態だが、普段の机の上は(上だけじゃないが)悲惨過ぎて、とてもお見せできる状況ではない。マウスを動かすスペースもないので、トラックボールが手放せないのも納得である。

 特に場所を取っているのがNASとHDDだ。当初こそ、レビュー執筆の検証用として机の上に置いておく必要があったが、自動バックアップなども安定して動いていて、もはや手の届くところにある必要もない。とはいえ2.5GbE化されているのは机の回りだけなので、机のそばで置き場所を作る必要がある。

それほど大きくないと思っていたNASとHDDも2つ並ぶとけっこう場所を取る

 なにかいい方法はないかと調べていたところ、Amazonでちょうどよさそうなものを見つけた。それが山崎実業(Yamazaki)の「スマート デスク下 ケーブル&ルーター収納ラック」だ。 同社からは、ほかにもデスクやキッチンまわりで使える収納器具が発売されているが、このデスク下 ケーブル&ルーター収納ラックは、デスクの天板に挟んでぶら下げる形のラックで、電源タップやHDD、ルーターなどを置くことができる。

 筆者の場合、電源タップなどは、両面テープでデスクの下に貼り付けて使っているが、デスクの下にはまだまだ空間があまっている。その空間を有効活用しようというわけだ。

電源タップは机の下に両面テープで固定しているが、時々落ちる。余っているケーブルもなんとかしたい

 構造としては至ってシンプルだ。ぶら下げる棚の部分は2段になっていて、下段は奥行き7.8cmと一般的な電源タップであれば置けるであろうサイズ。上段は奥行きが10.5cmとなっていて、筆者の使っている2ベイのLAN Diskも置くことができるサイズ。幅も40cm程度あって、NASとHDDの両方を置くことができそうだ。

予想以上の収納力。ケーブル類もひっかけられてスッキリ

 ということで購入。

 色はブラックとホワイトの2色があるが、我が家はデスクも白なのでホワイトにした。アームの部分と棚の部分が分かれているので、付属のネジ4本で接続する。工具の六角レンチも付属するし、組み立てはあっという間だ。

購入した山崎実業(Yamazaki)の「スマート デスク下 ケーブル&ルーター収納ラック」
クランプでデスクの天板に挟み込む形だ
アームと本体はネジ4本で固定するだけ。カンタンに組み立てられる
棚部分の幅は40cm
高さはフックまで入れて43cm
上段の棚の奥行きは10.5cmほど
下段の棚の奥行きは7.8cmほど
余ったケーブル類を巻き付けたり引っかけたりできるフック
寸法図

 続いてデスクの下に取り付ける。うっかり足で蹴っ飛ばさないように、椅子の正面を避けて取り付けた。クランプの部分は樹脂でカバーされているので、デスクに大きな傷がつくことはなさそうだ。むしろ指の力で締め付けるだけなので、外れてしまわないか心配なぐらいだ。

 取り付けができたら、NASやHDD、電源タップなどを置く。下段の棚は、電源タップを置いてもまだスペースにゆとりがあったので、PCの電源アダプターなども置くことにした。上段にはNASとHDDを置いたが、NASは高さがあるので、クランプのネジ部分にぶつかってしまう。といっても置き場所をずらせば問題なかった。HDDは電源内蔵タイプで大きいが、それでもNASとHDDの両方を置くことができた。

 ただ、ここへ来て気が付いたのだが、このラックの耐荷重は約3kgだった。たぶん超えていると思う。ちょっとたわんでいる感じはあるが、大丈夫そうなので自己責任でしばらく様子を見ることにした。

NASとHDDと電源タップを載せてもまだまだスペースに余裕があって、ノートPCのアダプタなどまで収納できた(ただし重量オーバーは自己責任)

 2本のアームで吊り下げている形なので、NASのファンの振動などで共振しちゃうかな? と心配したが、杞憂だった。机の下にあるということもあって、ファンが回っているかどうかも分からない。

 ケーブル類の数が減るわけではないので、まぁ見た目にキレイというほどではないが、ケーブルをフックに架けられるので、床に這うケーブルを減らすことができた。けっこうケーブルのまわりにホコリがたまるので、これは意外とメリットかもしれない。

あまりキレイには見えないと思うが、床の上に這っていたケーブル類をまとめられたのがうれしいところ

 ということで、机の上に座していたNASとHDDが机の下に行ったおかげで、机の上が広く使えるようになった。DIYでラックを作ろうかとかいろいろ考えていたが、取り付けもカンタンであっという間に机の上の荷物多過ぎ問題が解決した。これでもう1台のノートPCを同時に開くことだって可能だ。

NASとHDDがいなくなってデスクのスペースに余裕ができた
もう1台のノートPCだって置けてしまう。が、資料の山に埋もれるのは時間の問題だろう

 といっても筆者のことなので、1か月もすれば資料などが山積みになっていることと思うが……。