急遽テレワーク導入!の顛末記

「3COINSでPC専用の掃除グッズ発見! さらにPCの中身も大掃除してみた」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(168)

専用のグッズなどを使って、手間なくPCをキレイにしたい

7つの機能でPCをキレイにできる……らしい

 私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。そのため、年末の大掃除には、自宅とオフィスのデスク回りをそれぞれ掃除することになりそうだ。

……この記事を書いている時点で、新型コロナが5類に移行されて214日が過ぎた。

 今回はテレワークによって2か所に増えたデスク回りの大掃除を、グッズなどを使いながら手早く片付けたいと思う。

【今回のハイライト】
街で見つけたPCに使える掃除グッズ
キーボードなどの汚れをクリーニング!
不要なゴミファイルも削除しておきたい

12月4日(月): 3COINSで「PCクリーニングツールセット」を発見!

「PCクリーニングツールセット」(税別500円)

 3COINSで買い物をしていたら、「PCクリーニングツールセット」というアイテムが500円(税別)で売っていたので買ってみた。なんでも“1つで7つの役割を果たす”ということで、いろいろなツールがセットになっているらしい。

 さっそく家に帰って箱を開けてみると、ブラシと拭き取りクリーナーを兼ねた本体に、クリーニングスティック、スプレーボトル、キー取り外しクリップが収納されていた。このうち、本体のブラシは以前に紹介したカインズの「立つ卓上ほうき」のように、キーボードの隙間掃除に使えるようだ。

ブラシ兼拭き取りクリーナーの本体に、クリーニングスティック、スプレーボトル、キー取り外しクリップが収納されている

 なお、両者を比較すると、「PCクリーニングツールセット」の方がブラシの毛量が多いのに加え、穂先が細くて柔らかい。このため、軽く数回キーボードの隙間を掃うだけで、ホコリを取ることができた。当たりが柔らかいので、PC本体のホコリ取りにも使えそうだ。

ボタンをスライドさせると、ブラシが飛び出す
キーボードの隙間に入り込んで、ホコリを掃うことができる

 一方、カインズの「立つ卓上ほうき」は穂先が長いので、キーの隙間の奥まで届いて、溜まったホコリを掻き出すことができる。なので、筆者の場合はまず「立つ卓上ほうき」を使い、仕上げに「PCクリーニングツールセット」を利用することで、キーボードのホコリを奥からキーの一つ一つまでキレイに掃きとることができた。

カインズ「立つ卓上ほうき」(698円)は穂先が長いので、キーボードの隙間の奥まで届く

 さらに、キーに固着した汚れの掃除については、付属のクリーニングスティックが使える。片側がシリコンペンになっているので、穂先を軽くアルコールスプレーで湿らせておけば、キーの隙間に入り込んで汚れを浮かせることができた。後は、ティッシュなどで拭えば、お手入れは完了だ。

クリーニングスティックの穂先は、狭い所のお手入れに使える

 ちなみに、カインズの「立つ卓上ほうき」だが、似たような製品をダイソーでも見つけることができた。こちらは100円(税別)で販売されていたので、会社用に買っておくことにしよう。

ダイソー「スタンドブラシ」(税別100円)

 ちなみに、クリーニングスティックのシリコンペンは、本来はSDカードスロットなどの“傷を付けずに掃除したい場所”で使うことを想定しているという。その柄にはUSBコネクタの掃除用にソフトブラシが付いているのだが……、取り付け位置の関係から微妙に使いづらかった。本体のブラシは毛先が十分に柔らかいので、こちらを使っても問題ないような気がする。

 そして、クリーニングスティックの反対側にはホコリ取りが付いているのだが、こちらは細かい起毛がホコリを確実にキャッチしてくれる。先端がペン状になっているため、狭い部分にも入り込むので、モニターの枠やノートPC本体の細かい部分などを拭くのに重宝した。

シリコンペンはSDカードスロットなどの掃除用となっている
ソフトブラシでUSBコネクタも磨けるが、スティックの柄が邪魔して、PCのUSBコネクタを掃除するには使いづらい……
反対側の穂先はホコリ取りになっており、これがキレイに細かい部分のホコリを取ってくれる

 そして、最後にPCモニターの画面だが、これには本体の裏側あるクリーナーを使うことで、黒板消しのように汚れが取れる。ただ、皮脂汚れなどは乾拭きではなかなか落ちないので、洗剤的なものを使いたいところだが、ここで注意が必要なのは“アルコールやアルカリ電解水を使うと、表面のコーティングが剥がれる恐れがある”ということ。実際に筆者が使っているモニターの説明書を確認すると、洗剤やアルコールの使用を禁じる注意書きがあった。

 なので、こういう時にオススメしたいのが、家電量販店などで販売されているPCモニター専用のクリーナーだ。ウェットティッシュのような適度な湿り気があり、画面を傷つけることなく、皮脂汚れなどを落とすことが可能。“拭き跡が残らない”ことを売りにしているアイテムであれば、二度拭きの必要がないので便利だ。ただ、「反射防止」などの特殊コーティングされた画面には使用できないものもあるので、事前に確認した上で利用したい。

本体裏側のクリーナーを使って、画面の汚れを拭き取ることができる
利用しているモニターの説明書を見ると、洗剤やアルコールの利用はNGだった
今回はサンワサプライの「液晶用ウェットティッシュクリーナー」(実売価格 税別500円)を使用
液だれが起きることなく、画面の汚れをキレイに落とすことができた

 専用のグッズを使うことで、手早くPCをキレイにすることができた。会社の大掃除でも、これらのグッズが活躍してくれそうだ。

12月5日(火): PC内のサイズの大きなゴミデータも簡単操作で削除

 PCの見た目はキレイにできたので、ついでに中身についても不用なデータを削除しておきたい。最近ではストレージの大容量化が進んでいるので、あまり細かいデータには手を付けず、簡単にギガ単位のファイルを削除できるメンテナンスを行うことにしよう。

 ということで、今回利用するのがWindows標準の「ディスククリーンアップ」機能。標準では削除できるファイルが4GB程度しかなかったが、システムファイルまで含めると約10GBのファイルを削除できた。このシステムファイルには、古いWindowsのアップデートファイルなどが含まれるが、現在Windowsが安定して動作していれば削除しても問題はない。

「PC」画面でシステムドライブを選択し、「ドライブツール」から「クリーンアップ」を起動。デフォルトでは全てのファイルを選択しても、約4GBしか削除できないが……
前の画面で「システムファイルのクリーンアップ」をクリックすると、約10GBのファイルを削除できるようになった

 さらに、「設定」画面で「ストレージ」を確認すると、「システムと予約済み」で77GBを使用しており、中でも「休止ファイル」と「システムの復元」の使用量が多いらしい。

 自宅のデスクトップPCでは「休止状態」を使うことはほぼないので、まずは設定画面から同機能の使用をオフにしておく。さらに、作成されている復元ポイントを確認すると、特に必要なものは無さそうだったので、こちらも「ディスク クリーンアップ」機能で削除することにした。これで、大容量なゴミファイルは一通り削除できたと思う。

 ちなみに、会社のPCでも「ストレージ」画面を確認したところ、「ダウンロード」フォルダで約9GBも容量を消費しているのが確認できた。「ストレージ」画面はこういうゴミデータを見つけるのに便利なので、メンテナンスの際にはでぜひ一度確認しておくのをオススメしたい。

「設定」画面で「システム」の「ストレージ」を開くと、「システムと予約済み」でかなりの容量を消費しているのを確認できた
まずは、コントロールパネルの「電源オプション」から、「休止状態」の使用をオフに
続けて、「システムのプロパティ」から「システムの復元」を開き、復元ポイントを確認。特に必要そうなデータはないので…
「ディスククリーンアップ」で「その他のオプション」タブを開き、古い復元ファイルを削除しておく

 あまり手間と時間をかけずに、PCを見た目も中身もキレイにできた。会社の大掃除でも同じようにメンテを行って、来年も気持ちよく仕事ができる環境を整えたい。

飛田九十九