急遽テレワーク導入!の顛末記

「ノートPCを“モニター閉じ”で運用したい! 置き場や遠隔起動をどう解決する?」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(162)

デスクトップPCと同じ使い勝手で仕事がしたい!

ノートPCに接続した外付けモニターを、使いやすいようにカスタムしてみた

 先日から会社では“モニターを閉じたノートPC”を据え置きマシンとして利用しているが、そこで困ったのが「このノートPCをどこに置くか?」ということ。さらに、自宅から遠隔操作で電源を入れることもできなくなったので、その対策も考えなければいけない。

……この記事を書いている時点で、新型コロナが5類に移行されて165日が過ぎた。

 私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で今回は会社に据え置きで使うことになったノートPCの困りごとを、一つ一つ解決してみた。

【今回のハイライト】
配線がヤバい……。ドックステーション不可避か?
ノートPCを机の片隅に縦置きしたい……
Wake on LANでの遠隔起動ができないか?

10月23日(月):机の上に置く必要がなくなったノートPCの居場所はどこがいい?

 先週から会社ではノートPCを使って仕事をしているが、その置き場所をどこにするかで悩んでいる。現在、このノートPCにはモニター2台とキーボード、マウスが繋がっている。作業中にノートPC本体で何かの操作をすることがないので、邪魔にならない場所に置いておきたいのだが、モニターを閉じたせいで熱がこもりやすくなったので、棚などの狭い場所には押し込みたくない。

 そこで、身の回りのものを使っていろいろ試した結果、100円ショップで買ったタブレットスタンドを使い、立てて置いておくのがよさそうだ。これならモニター脇のスペースに押し込めるし、排気口も塞がない。市販のノートPC専用のスタンドを使うよりも、設置場所をとらずに済みそうだ。

100円ショップで売られていたタブレットスタンドを使えば……
ノートPCを立てかけて置いておくことができた

 なお、このスタイルで使い始めてからは、モニターを閉じたときに自動でスリープしないように、「電源オプション」の設定を変更しておいた。さらに、筆者は片方のモニターを縦位置で使っているので、横位置で使う外付けモニターをメインモニターに指定。これで、マルチモニター環境における初期設定は完了だ。

コントロールパネルを「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」と操作し、画面左のメニューで「カバーを閉じたときの動作の選択」をクリック。「カバーを閉じたときの動作」を「何もしない」に指定する
「設定」の「ディスプレイ」画面では、ノートPCのモニターを開いた状態だと、全部で3つのモニターが認識される
机に座ると目の前に来る横位置のモニターを、「これをメイン ディスプレイにする」でメインモニターに指定した

 また、ノートPCのモニターを開いているとき、「ディスプレイ」の設定画面では3つのモニターが認識されているが、このうちノートPCのモニターについては画面を閉じると認識されなくなった。この時点でノートPCのモニターの電源が消えていたため、マウスポインターやウィンドウがノートPCのモニターに移動したり、モニターの点灯に余計な電力を消費することはない。

 ちなみに、Windows 11では「ディスプレイ」の設定画面に、「モニターの接続に基づいてウィンドウの位置を記憶する」「モニターが接続されていないときにウィンドウを最小化する」などの便利な機能が追加されている。外部モニターを頻繁に着脱するような場合には、これらのチェックボックスをオンにしておくと良いだろう。

Windows 11では「ディスプレイ」の設定画面に機能が追加されている

10月24日(火):ノートPCの取り回しが悪くて、内蔵カメラが使いにくい!

 今日は会社の全体ミーティングの日。オンラインでの開催になったので、自分の席のノートPCから参加することにしたのだが、カメラ映像の出力でつまずいた。

 というのも、現在このノートPCには電源や有線LANに加え、モニター、USBハブ、キーボード、マウスが繋がっているため、これらのケーブルが引っかかって机の上での移動を妨げてしまう。このため、ノートPCの内蔵Webカメラを自分の顔に向けるために、かなり手間取ってしまった。

 どうやら、今後のWeb会議では従来のデスクトップPCと同じように、「NDI HX Camera」や「Epoccam」といったアプリを使い、iPhoneをWebカメラ代わりに使う方が良さそうだ。将来的にはドッキングステーションを使いたいところだが、会社に余っているWebカメラがありそうなので、1台確保しておくのもアリかもしれない。

専用のアプリを使えば、スマホをWebカメラ代わりに利用できる

10月26日(木):スマートプラグで電源の遠隔操作ができなくなった……

 昨日は自宅でテレワークだったのだが、作業中にひとつ困ることがあった。それは、会社のノートPCが自宅から遠隔操作できなかったこと。これまで、会社のデスクトップPCはスマートプラグを使い、遠隔操作で電源をONにしていたのだが、代わりに利用しているノートPCでは同じ方法が使えなかった。

ノートPCのBIOSには、“電源供給が再開されたときに、PCの電源を自動で入れるための機能”が用意されておらず、スマートプラグ経由での電源操作ができなかった

 さらに、Wake on LANでの起動も試したのだが、このノートPCは一度シャットダウンさせてしまうと、同じLANネットワーク内からマジックパケットを送信しても遠隔起動できないらしい。ただ、スリープからの復帰はできたので、

1.デスクトップPCを遠隔起動
2.デスクトップPCを遠隔操作して、Wake on LANでノートPCを復帰
3.ノートPCを遠隔操作

という手順を踏めば、自宅からの遠隔操作が可能になった。

 このため、今後はノートPCでの作業を終了するときにシャットダウンせず、スリープで運用することになりそうだ。これなら、オフィスに出勤して仕事を始めるとき、キーボードのキー操作などを行えばスリープから復帰するので、いちいちノートPC本体の電源ボタンを操作しなくて済む。将来的にはAlexa搭載デバイスを会社に置いておけば、いちいちデスクトップPCを起動させなくても、遠隔操作でノートPCを直接スリープから復帰させられるだろう

Chromeリモートデスクトップを利用して、会社にあるデスクトップPCを遠隔操作。さらに、Wake on LANを利用することで、遠隔操作でノートPCをスリープから復帰させることに成功した

 これでノートPCの置き場や熱問題、自宅からのリモート制御といった主だった問題はひとまず解決できたと思う。しばらくこのまま運用して、また何かトラブルが出てきたら、その解決策を考えていきたい。

とある中小企業に勤める会社員、飛田氏による体当たりレポート「急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記」。バックナンバーもぜひお楽しみください。

飛田九十九