急遽テレワーク導入!の顛末記

「ビデオ会議で自分だけ顔が暗い……」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(14)

外付けカメラもiPhoneも、片っ端からZoomで試してみた

ノートPCに内蔵のWebカメラは、映像がやや暗い?

 「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金」を利用して購入したノートPCだが、緊急事態宣言の解除後に支給されたため、会社で利用する時間が結構多い。モニター上に内蔵されたWebカメラが、ZoomやGoogle Meetなどでのビデオ会議に重宝している。

 ……この記事を書いている時点で、全国で緊急事態宣言が解除されてから66日が過ぎた。

 私が勤めている新宿にある中小企業では、コロナウイルスの感染拡大を受けて、引き続きテレワークの準備を進めている。その中で、今回は支給されたノートPCの“Webカメラ”の話をしてみたい。

【今回のハイライト】
ノートPCの内臓カメラが暗い
外付けカメラで画質は変わる?
iPhoneをWebカメラ代わりにしてみた

「急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記」記事一覧

7月20日(月):Go Toトラベルのキャンセル料を政府が補償する方針を発表した日「あれ、自分だけ顔が暗い?」

テレワーク用に支給されたノートPCにもWebカメラはあるが……

 今日はとある案件のチームメンバーと、あさイチでZoomミーティング。他の参加者は自宅からの参加だが、家の中のベストポジションを把握しているようで背景はスッキリ。窓越しの太陽を浴びて、顔がキレイに映っている。

 一方で自分はというと、顔の映りがどうにも悪い。蛍光灯のついたオフィスにいるので、体感的には明るい場所なのだが、画面には特に顔が暗~く映っていた。

ビデオ会議が終わった後で

・顔の下にレフ版を置く
・モニター輝度を最大にしてバックライトで顔を照らす
・なるべく窓に近い席を借りる

 など、いろいろ試してみたが、どうにも顔がキレイに映ってくれなかった。これから、会社でビデオ会議をする機会は間違いなく増えるので、ビデオ会議における“会社でのベストポジション”を探しておく必要があるだろう。

7月22日(水):1日の新規感染者数が過去最多を更新した日外付けカメラで画質が改善!しかし……

 4連休の前日ということで、今日は色々と片付けておく必要がある案件が多い。午後から予定が入っているビデオ会議も、その一つだ。

 先日は顔映りが良くなるベストポジションを、社内で色々探してみたが、結局は場所を変えても映像に大きな変化は見られなかった。そこで、Webカメラを後付けで接続し、映像を比較してみることにする。

Microsoft「LifeCam Cinema HD」。画質はHD720pに対応.

 今回、「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金」を利用して購入したのは、Microsoftの「LifeCam Cinema HD」。補助金が下りた当時は、ショップのWebカメラの在庫が尽きつつあったが、その中でもHD対応で、こなれた価格だったためのチョイスだった。

 ノートPCの内臓カメラと、「LifeCam Cinema HD」の画質を比べた様子が以下の通り。

ノートPCの内蔵カメラで撮影した映像
「LifeCam Cinema HD」で撮影した映像

 どちらも、Zoomを介した会話相手のパソコンに表示された映像のため、通信時に圧縮や画像処理が行われていると思うのだが、その違いは一目瞭然。「LifeCam Cinema HD」の方が、より明るい映像が撮影できた。

 これは、「LifeCam Cinema HD」に搭載された自動的に露出を補正する機能と、高精度なガラスレンズの影響が大きいと思われる。「LifeCam Cinema HD」のレンズのF値は2.0で、この数値が小さいほど明るい映像が撮影できる。Webカメラを選ぶ際には、一つの参考になるだろう。

 ただ、どちらのカメラで撮影した映像も、蛍光灯が原因のフリッカー(チラつき)が気になった。Webカメラにはシャッター速度が調整できるものもあるが、残念ながら「LifeCam Cinema HD」には、その機能が無いようだ。

 自宅でビデオ会議を行った際には、窓からの自然光が主な光源だったため、フリッカーは発生しなかったのだが……。これから会社でビデオ会議に参加する際には、何らかの対策を考える必要があるだろう。

7月27日(月):Jリーグが超厳戒態勢を8月末まで継続すると発表した日あれ…もしかして外付けカメラはいらなかった?

 4連休に新規感染者数が高い値で推移したことから、この週末に西村経済再生相が「職場への出勤者を7割削減」するよう企業に要請した。通勤電車の混み具合は今日も変わらないが、また在宅勤務をする人が増えるのだろうか。

 週末にいろいろ考えたが、結局Webカメラを代えることでしか、この問題は解決しないという結論に至った。そこで、ふと思い出したのが、「NDI HX Camera」というiPhoneアプリ。先日まで期間限定で無料配信されていたのを、とりあえずダウンロードだけしていたのを、すっかり忘れていた。

「NDI HX Camera」のユーティリティを公式サイトからダウンロード

 このアプリは同じネットワーク内にあるパソコンなどで、iPhoneをWebカメラ代わりに利用できるというもの。これまで何度かiPhoneを使って、会社で動画を撮影しているが、フリッカーが気になることはなかった。つまり、このアプリを使えば、フリッカーレスでビデオ会議ができるのではないだろうか?

 公式サイトでユーティリティが配布されているので、ノートPCにインストール。その中から「NDI Virtual Input」を起動すると、さっそくiPhoneが認識された。後は、Zoomで使用するカメラに、「NewTek NDI Video」を選択すれば準備完了だ。

 この状態でビデオ会議に参加すると、会話相手のパソコンにiPhoneからの映像が表示された。露出を限界まで上げても「LifeCam Cinema HD」より映像が暗いが、普通の使用には十分に耐えるレベル。何より、課題だったフリッカーがほとんど表示されないのが素晴らしい。

「NDI HX Camera」でiPhoneをWebカメラ代わりに

 「HDI HX Camera」では画質(帯域)を3段階から選択できる。ただ、中以上に上げると、かなり映像のコマ落ちが目立った。自宅で試した時には問題なかったので、恐らく原因は会社の無線LANが11acに非対応なせいかと思われる。USB接続することで解決することもあるようだが、ひとまずは画質を落としたまま使ってみることにしよう。

 なお、「NewTek NDI Video」ではiPhoneのライトをオンにして、撮影することもできる。こちらの方が顔の映りが良くなったので、iPhoneのバッテリーを満タンにするか、充電ケーブルを用意して、会議に臨んだ方がよさそうだ。

iPhoneのライトをオンにして、顔の明るさがアップ!

 会社でのビデオ会議について、ようやく画質改善の目途が立った。ちなみに、iPhoneをWebカメラ代わりに使うアプリには、「iVCam コンピュータカメラ」など無料で使えるものがいくつか存在する。ビデオ会議の映像が気になっている方は、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。そして、その際には、iPhoneのスタンドを用意するのをお忘れなく。

会議中、ずっとiPhoneを手持ちにするようなことにならないように……。

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※編集部より
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飛田九十九