急遽テレワーク導入!の顛末記

「テレワークの最前線をオンライン展示会に見た!!」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(41)

月額5000円から利用できるバーチャルオフィス!?

2月17日~19日に開催された「総務・人事・経理Week」

 経理部門に社内Wiki的なクラウドサービス「Confluence(コンフルエンス)」を導入したのを皮切りに、うちの会社ではプロジェクト管理ツールの「Trello(トレロ)」など、アトラシアンのツールが徐々に使われ始めている。最近ではテレワークによるコミュニケーション不足が問題となっているが、その解決に役立っているようだ。

 ……この記事を書いている時点で、一都三県で緊急事態宣言が発出されてから43日が過ぎた。

 私が勤めている新宿にある中小企業では現在、ほぼすべてのスタッフがリモートによる業務を行っている。その中で、今回はテレワークに使えそうなツールの最新情報をフォローすべく、2月17日に開幕したカンファレンスと展示会に(オンライン上で)足を運んでみた。

【今回のハイライト】
Trelloが機能を大幅に刷新するらしい……
Zoomを一歩進めてバーチャルオフィスへ
テレワーク中は自宅に名刺が届く!?

2月17日(水):Trelloの最新情報を中の人に聞いてみた

 今日は「ATLASSIAN TEAM TOUR」の開催日。これは、TrelloやConfluenceを提供するアトラシアンが主催のオンラインイベントで、会場では1日かけて様々なセッションが行われていた。

 その中でも、特に興味深かったのが「Trello」についての新情報。Trelloについては以前この連載でも第33回第34回で紹介しているとおり、情報をカード単位で管理する「かんばんビュー」でお馴染み。だが、今回はこれに加えて新たなビューを合計5つ用意するという。

Trelloのかんばんビューでは、付箋紙を貼るようにカード単位でタスクを管理する

 今後、追加を予定しているというビューが以下の5つ。中でも、個人的に面白いと感じたのが、登録した締め切り情報に合わせて、各タスクをガントチャートのように表示する「タイムラインビュー」だ。

  • マップビュー
  • タイムラインビュー
  • カレンダービュー
  • ダッシュボードビュー
  • テーブルビュー
タイムラインビューでは、締め切りに合わせてタスクをガントチャート風に管理できる

 これまで、Trelloのかんばんビューでは、マイルストーンごとにリストを区切り、そこにタスク情報を入力したカードを配置していた。これはこれで進行を俯瞰で見るには便利なのだが、締め切りが間近に迫ったタスクを一目で判断するのが難しい。そんな時にビューを切り替えれば、締め切りによるタスクの優先度を、素早く把握することができるだろう。

 このTrelloの情報については関連記事でもまとめているので参照していただければ幸いだ。

2月18日(木):中小企業でも使えそうなテレワークの最新システムはあるか?

 昨年9月に会場を訪ねた「総務・人事・経理Week」が、昨日から名古屋で開催されている。

 今回はオンラインとの同時開催になっていたので、さっそくネットからアクセスすることに。展示会場で「テレワーク支援」「在宅勤務支援」で検索すると、16件のブースがヒットした。その中には「中小企業でも使えるのでは?」と思える展示もあったので、さっそく紹介していきたい。

月額5000円から利用できるバーチャルオフィス「oVice」

バーチャルオフィス「oVice」のブース

 バーチャルオフィス「oVice」のブースでは、サービスのデモ動画が公開されていた。oViceは仮想のオフィス空間上のアバターを操作することで、近くにいる人と会話ができるサービス。この“近くにいる人”というのがポイントで、オフィスにいるのと同じ感覚で、必要な時、必要な人だけに声をかけられるわけだ。

 さらに、oViceでは音声だけでなく、カメラ映像やPCで開いているウィンドウも共有できる。同じようなことはZoomでもできるが、アプリを起動して、相手を招待して、その反応を待って……と、通話がつながるまでひと手間かかる。しかし、oViceを起動しっぱなしにしておけば、これらの工程を1画面で簡単に操作できそうだ。

ビデオ通話や、メンバー限定の個室での会話も可能。利用実績は既に2000件を超えたとか

 気になる料金は、10~20人での利用を想定した「Basic」プランで月額5000円。初期費用はなしとのことなので、Zoomの有料プランを解約して、こちらに切り替えるのも十分に検討できるだろう。

「印刷部ドットネット」なら名刺をテレワーク中の自宅にお届け

「オンデオマ」のブース

 名刺のウェブ発注システム「印刷部ドットネット」についての展示を行っていたのが、印刷関連のビジネスを展開しているオンデオマのブース。月額コストは不要で、名刺のパターンは最大5つまで登録可能。手続きは社員それぞれが行うことができ、それを承認者が承認すれば、すぐに発注が行われるという仕組みだ。

 テレワークをはじめてから、急な対面打ち合わせの予定が入ったときに、手持ちの名刺が切れていることがあった。こんな時、取引先に行く前に会社に立ち寄るのも面倒だが、会社の誰かに頼んで“名刺を自宅に送ってもらう”というのも難しい。

 しかし、印刷部ドットネットなら、操作のすべてがオンライン上で行える。13時までの発注なら、翌日には名刺が発送され、納品先を自由に設定することが可能。これなら、名刺が切れた時にも、素早く自宅に届けてもらうことができそうだ。

除菌システムを搭載したボックス型ブース「BlueBox」

ガジェットガレージのブース

 会場を見ていて「面白い」と思ったのは、ガジェットガレージのブース。ここでは最近流行りのボックス型ブース「BlueBox」の展示をしていたのだが、注目なのが除菌システムを搭載しているところ。除菌に利用しているのは、コロナウイルスにも効果があるとされている紫外線UV-C。つまり、このボックスを会社に置いておけば、コロナを気にせずに仕事ができるというわけだ。

 レンタル価格は月額6万6500円からということで、社員全員分を用意するのは難しいだろう。ただ、最近ではウェブ会議用に外部から遮断されたスペースの需要が増えており、そこをクリーンに保つという点では有効に思える。うちの会社では外部スタッフが空いたデスクで作業をしていることもあるが、BlueBoxがオフィスにあればお互いに安心して作業ができるかもしれない。

除菌システムを実装したテレカン用ブース「BlueBox」

 テレワークが広まる中で、ツールやガジェットの使いこなしが、仕事のやりやすさを大きく左右するようになってきた。実際に、Trelloを導入したプロジェクトでは、タスクの進行がスムーズになったので、ほかにも使えそうなものがあれば積極的に活用していきたい。

「急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記」記事一覧

※編集部より
テレワーク導入から在宅生活の楽しみ方まで!
「在宅で仕事する時代」の情報をまとめたサイト「在宅ライフ」を公開中です。ぜひご活用ください。

飛田九十九