急遽テレワーク導入!の顛末記

「Web会議中のキーボードタイプ音を消したい!! 後付けできる“マイク用”ノイズキャンセリングアダプターを試してみた」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(121)

「MAGIC MIC」で家族の声やキーボードのタイプ音は除去できる?

ノイズキャンセリングマイクアダプター「MAGIC MIC」

 テレワークでトラブルになりがちなのが、ビデオ会議中の環境音。クライアント相手などの大事な会議中に、家族が話しかけてきたり、電話が鳴ったりすると困ったことになる。

……この記事を書いている時点で、東京都でまん延防止等重点措置が解除されてから249日が過ぎた。

 私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回は「MAGIC MIC」というマイク用のノイズキャンセリングアダプターを使って、環境音をどれだけカットできるか試してみた。

【今回のハイライト】
タイプ音は除去できる?
テレビなどの人の声は?
市販のヘッドセットは利用できる?

11月21日(月):プレゼントキャンペーンに当選した!

 ノイズキャンセリング機能というと、「AirPods」のようなイヤフォンで音楽などを聴くときに、周囲の騒音を消してくれるものをイメージしていたが……。最近ではビデオ会議が一般化したためか、ヘッドセットやノートPCなどで、マイク側にノイズキャンセリング(ノイズリダクション)機能が付いた製品を見かけるようになった。

 この“マイク側のノイズキャンセリング機能”について、筆者は前々から興味を持っていた。というのも、会議や打ち合わせに参加した際には、話の内容をOneNoteなどのアプリでメモしたくなるのだが、そのタイプ音をマイクが拾ってしまう。特に、「Xbox Game Bar」を使ってビデオ会議の様子をマイクON状態で録画する時には、Zoomなどのアプリ側でミュート操作を行っても、キーボードのタイプ音が録音されてしまうのだ。

 そこで目を付けたのが、今年8月に発売されたノイズキャンセリングマイクアダプター「MAGIC MIC」。PCにUSB接続するアダプターで、ヘッドセットと内臓マイクで拾った音声をAIが識別。「人間の声を含む静的ノイズを完全に排除」してくれるらしい。

 実はこの「MAGIC MIC」、法人向けのプレゼントキャンペーンを実施していたのだが、会社から応募したところ見事当選してしまった。ということで、送られてきた製品がこちら。

キャンペーンの当選製品として届いたキット。アダプターとそれを収納する巾着、ヘッドセットとイヤーパッドが入っていた
イヤーパッドをヘッドセットに装着

 アダプターだけかと思ったら、ヘッドセットも一緒についてきた。アダプターには3.5mmピンジャックがあり、ここにヘッドセットを繋いで利用するらしい。さっそく、PCにUSB接続したところ、自動でデバイスのセットアップが行われ、すぐに使える状態になった。

 明日には会社の全体ミーティングがあるので、どれだけ環境音をカットしてくれるのか? さっそく試してみたい。

PCに接続すると、自動でデバイスのセットアップが行われる
1分かからずにWindowsから入出力デバイスとして認識された
PCに接続すると背面のライトがブルーに光る

11月22日(火):キータイプ音を完全に除去してくれた!

 今日は会社の全体ミーティング。いつもならUSBマイクを使ってビデオ会議に参加しているが、この日は「MAGIC MIC」を使うことに。さっそく発言のタイミングでキーボードをカチャカチャさせてみたのだが……。

【飛田】: すみません、今って僕の声以外に何か聞こえます?

【同僚】: ……別に何もないみたいだけど?

【飛田】: 本当ですか? 今キーボードをめっちゃ叩いているんですけど。

【同僚】: いや、本当本当。飛田さんの声しか聞こえていないよ。

 会社でもメカニカルキーボードをカチャつかせることで定評(悪評?)のある筆者が、思いっきりキーボードを叩いてみたのだが、どうやら相手には聞こえていないらしい。ほかにも、PCのファンやエアコン、着信中のiPhoneなどにマイクを近づけてみたのだが、それらの音も同僚に聞こえることはなかった。

このぐらいの距離感でキーボードをタイプしても、タイプ音がビデオ会議の相手に聞こえない

 その後、「Zoomのノイズキャンセリング機能の効果もあったのかな?」と思い、「Xbox Game Bar」の録画ファイルを確認したのだが、キーボードのタイプ音は一切収録されていなかった。どうやら「MAGIC MIC」の実力だけで、タイプ音を完全にシャットアウトしてくれたらしい。これはスゴい。

 筆者の場合、Zoomでのインタビュー中などに、会話の様子をそのままキーボードで文字起こしすることもあるのだが……。これからは、タイプ音を気にせずにキー入力ができそうだ。

11月24日(木):会議中にテレビやYouTubeを観ても大丈夫!?

 「MAGIC MIC」がキーボードのタイプ音などを除去してくれることは分かったが、それなら人の声はどうだろう?

 ということで、YouTubeの再生中にビデオ会議に参加して、その様子を「Xbox Game Bar」で録画したり、設定画面にあるマイク側のレベルメーターで確認してみたのだが、YouTubeの話し声がZoomに乗ることはなかった。すぐ近くにあるテレビでワイドショーを流してみても、コメンテーターの声などが全てノイズとしてキャンセルされている。実際に、部屋の入口から家族に声をかけてもらったが、やはりその声も「MAGIC MIC」によって除去されていた。

テレビやYouTubeで誰かがしゃべっていても、それをノイズとして除去してくれる

 そこで、マイクからジワジワと離れながら話し続けたところ、30cm離れたところで自分の声もノイズとして除去されるようになった。この距離で誰かに話しかけられることはまずないので、これならビデオ会議中に家族などから声を掛けられても、慌ててマイクをミュートする必要はなさそうだ。

11月25日(金):市販のヘッドセットもだいたい利用が可能!

 今日は会社に出社する日。オフィスでビデオ会議の予定があったので、アダプターだけ持って出勤したのだが、一緒に持ち歩いていたEarPods――かつてiPhoneに標準でついていたヘッドセットでは、自分の声が「MAGIC MIC」で除去されてしまった。この組み合わせならコンパクトに持ち歩けると思ったのだが……。

市販のヘッドセットやピンマイクなども、「MAGIC MIC」と組み合わせて利用が可能だった

 そこで手持ちのヘッドセットをいくつか試してみたところ、ヘッドフォンにマイクが付いたような、ごく普通のものであれば自分の声を拾うことができた。さらに、手持ちのピンマイクについても、ヘッドセット用変換アダプターケーブル経由で接続すれば声を拾うことが可能。どうやら、マイクについてはある程度クリアに聞こえるような、性能の良いものが必要らしい。

 ということで、変換アダプターとピンマイク、イヤフォンを組み合わせることで、よりコンパクトに「MAGIC MIC」の利用環境を構築できるようになった。このままオフィスに持ち込めば、隣のデスクで話している同僚の声を拾ってしまう心配もないだろう。……とはいえ、ピンマイクについても30cm以内の声しか拾わないので、かなり近づいて話す必要はありそうだが。

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※編集部より
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飛田九十九