2009/08/10~08/21


 権利者団体やISP事業者団体などで構成される「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」は17日、同協議会の取り組みを紹介するためのWebサイトを開設。同日、ファイル交換ソフト「Winny」を使って著作権侵害を行っているユーザーに対して、注意喚起を促す啓発メールを順次送信する方針も明らかにした。

 CCIFでは、2010年1月1日に施行される改正著作権法により、違法なインターネット配信による音楽・映像を「違法」と知りながらダウンロードすることは、私的使用目的であっても権利侵害になると説明。同法では故意にダウンロードしなければ著作権侵害にあたらないとされているが、CCIFでは「この啓発メールを受け取った後もWinnyを使い続けた場合は、著作権侵害行為が故意に行われたといえる可能性がある」との見方を示した。

 なお、啓発メール送信後も著作権侵害を継続するような悪質なユーザーに対しては、著作権団体が刑事告訴や民事上の損害賠償などを請求する場合もあるとしている。

 権利者団体などがファイル共有ソフトの権利侵害対策を強化する方針を示した17日には、映画「クローズZEROII」を「Share」ネットワーク上に無断で公開した堺市の男性が、著作権法違反容疑で京都府警に逮捕された。同じくShareを使って「ハリー・ポッターと謎のプリンス」などを公開した疑いがあるとされた川口市の男性についても、埼玉県警が同日、任意で事情聴取を始めた

 主要なファイル共有ソフトに関する調査サービスを手がけるネットエージェントは、Shareについて「映像関連の違法ファイルが多く流通しているため依然として人気が高い」と説明している。また、Winnyについては2007年度半ば以降、利用者数が緩やかに減少していたが、お盆休み期間中の利用者数は前年同期比約132%と増加に転じている。その理由について同社は、「ここにきてWinnyの匿名性・機能性が再評価されているのではないか」と推測している。

 ネットエージェントではこのほか、ファイル共有の方法を解説するムック本で最近は「主役」として登場することが多いという「Perfect Dark」の利用者数が増えていると指摘する。お盆休み期間中の平均ノード数は約5万1000で、GW期間と比べると約137%増加。国産のP2Pでは最も増加率が高いとしており、「今後最も警戒が必要なP2Pの1つ」とコメントしている。

Windows 7日本語版、開発者向けに配布開始
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090812_308648.html
 マイクロソフトは12日、MSDNとTechNetの会員向けに「Windows 7」日本語版のダウンロード提供を開始した。一般向けの販売は、ボリュームライセンス版が9月1日、パッケージ版が10月22日。一般販売に先立って8月19日に開かれたカンファレンスで同社は、タッチ&トライイベントや店頭イベント、広告などを連動させ、約800万人の即時購入を目指すと意気込みを示した。

Winnyユーザーに注意喚起メール、権利者団体とISP連携で
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090817_309042.html
 権利者団体やISP事業者団体などで構成される「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」は17日、同協議会の取り組みを紹介するためのWebサイトを開設した。ファイル交換ソフト「Winny」を使って著作権侵害を行っているユーザーに対して、注意喚起を促す啓発メールを順次送信することも明らかにした。

「Google Insights for Search」日本語化、未来予測機能も公開
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090818_309086.html
 米Googleは17日、検索キーワードの傾向を分析できるサービス「Google Insights for Search」ベータ版について、日本語を含む39言語に対応した。特定のキーワードに関連して、過去のトレンドや検索傾向を分析し、将来の検索傾向を予測する“未来予測”機能も備える。

Winny利用者が再び増加、Perfect Darkは「最も警戒が必要」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090820_309581.html
 ネットエージェントは20日、お盆休み期間におけるファイル共有ソフトのノード数について、独自の検知システムによる調査結果を公表した。減少を続けていた「Winny」の利用者が増加に転じたほか、ファイル共有の方法を解説するムック本で最近は「主役」として登場することが多いという「Perfect Dark」が高い増加率を示した。

YouTubeとTime Warnerが提携、配信番組拡充、本格的な広告展開も
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090820_309569.html
 米YouTubeと米Time Warnerは19日、Time Warnerの一部コンテンツをYouTube上で配信することで合意したと発表した。Time Warnerはこれまでにも一部コンテンツをYouTubeで配信していたが、今回の提携で本格的に広告展開し、短編クリップを最大限収益化する機会を得る。一方、YouTubeは人気コンテンツをGoogle系サイトで配信することができるメリットがある。


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(編集部)

2009/8/24 11:14