イベントレポート

第8回 教育ITソリューションEXPO

普通の時計としても使える、マルチセンサーを内蔵したプログラミング学習用教材

 「第8回 教育ITソリューションEXPO」が5月17~19日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中だ。

 久富電機産業株式会社のブースでは、温度・光・音・スイッチセンサーを備えた時計型のプログラミング学習用教材「オーロラクロック2」を展示している。PCと接続し、専用のビジュアルプログラミングソフトを用いて本体のLED点灯制御や温度管理シミュレーションなどが可能。エアコン制御の仕組みを理解できる「エアコン実験ボード」、電車模型の動作パターンを制御できる「モーター制御実験ボード」などを利用して、身の回りの機器の計測・制御システムを学ぶことができる。学ぶ内容は中学校の技術・家庭科用教科書「新編 新しい技術・家庭(平成28年度4月~)」(東京書籍)に準拠しており、中学校の現場でも実際に教材として導入されているそうだ。

時計型プログラミング学習用教材「オーロラクロック2」ははんだ付けが必要な組み立てキットと、完成基板をラインアップ。前モデル「オーロラクロック」からセンサーの位置を変更したり、液晶画面を拡大するなど改良が加えられている
専用のビジュアルプログラミングソフト
「エアコン実験ボード」
「モーター制御実験ボード」。音に反応して動く電車模型の動作パターンをプログラミングできる
外部入出力端子を使用して、オーロラクロック同士の通信が可能。点灯パターンを制御して歩行者用信号機の仕組みをシミュレーションできる

 なお、同様の機能を備えた時計型のプログラミング教材「コロックル」が株式会社トップマンのブースでも展示されている。こちらも本体に温度・光・音・スイッチセンサーを備えており、専用のプログラミングソフトを使って発光パターンを変えたり、アラームのメロディを作成できる。

「コロックル」
プログラミング画面
メロディ作成画面

 オーロラクロック2やコロックルの本体前面には時刻を表示するディスプレイが備えられているため、普通の時計としても利用できる。「学校の授業だけでなく、家に持ち帰った後もプログラミングに触れるきっかけを作るものとして、実用的で身近な時計を教材として選んだ」と両社の担当者は語る。