イベントレポート
Internet Week 2018
知ってましたか? 来年2月1日は「DNS flag day」、名前解決の挙動を一部変更
~今年の「DNS DAY」の話題から
2018年12月14日 06:00
DNSサーバーに対するDoS/DDoS攻撃はほぼ沈静化
株式会社QTnetの末松慶文氏による「フルサービスリゾルバーに対する攻撃について」では、フルリゾルバーに対するDoS/DDoS攻撃に関する近況報告が行われた。この中で、特に、近年話題になっていたランダムサブドメイン攻撃[*2](「DNS水責め攻撃」とも呼ばれる)の対策が整い、ほぼ沈静化した(図14、図15)ことは朗報だろう。
末松氏は、「IP53Bを実施しても影響が出たISPがあった」ことや「ISP網内にマルウェア感染が多いと、IP53Bだけでは対策にならない」こと、「複数の対策を組み合わせることで効果を発揮した」ことなど適宜説明を加えながら、「まだ油断はできないが、多くの実装で対策手法が整ってきた(図16)ことで、攻撃側が、効果が薄いと判断したのかもしれない」と述べた。
ランダムサブドメイン攻撃については、NTTコムの水谷氏の発表でも減少傾向にあることが報告されていた。このまま沈静化していただけるとありがたい。
[*2]……JPRS用語辞典「ランダムサブドメイン攻撃(DNS水責め攻撃)」参照。