イベントレポート
Interop Tokyo 2025
Linksysが日本市場再参入、“カスタムできるWi-Fiルーター”をアピール。OpenWrtベースの「Velop WRT Pro 7」展示
2025年6月18日 14:22
6月11日~13日に開催された「Interop Tokyo 2025」には、ネットワーク機器の「Linksys」のブースが出展していた。
Linksysは、Wi-Fiルーターなどを出していた老舗企業だ。その後、Ciscoに買収されたり、Belkinに買収されたりと変遷を繰り返した。現在は、2021年にネットワークセキュリティ機器のFortinetに買収され、その一部門となり、一から製品ポートフォリオを作り直している。日本では株式会社アスクが国内正規代理店となった。
そして新生Linksysが日本市場再参入として6月25日に発売するのが、Wi-Fi 7対応ルーター「Velop WRT Pro 7」だ。
Wi-Fi 7は、2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯のトライバンドに対応。有線インターフェースとしては、WANの2.5GbE(マルチギガ)ポート×1と、LANの1GbEポート×4を備える。
最大の特徴は、ブロードバンドルーターなど向けのオープンソースのOSである「OpenWrt」をベースにしていること。そのため、今回のブース展示では“カスタムできるWi-Fiルーター”という点をアピールしていた。もちろん、日本の技適も取得して販売する。主な想定ユーザーは、パワーユーザーやビジネスユーザーとのことだ。
ちなみに、OpenWrtはもともと、2004年にLinksysがファームウェアをGPLライセンスで公開したことが発端となっている。
Velop WRT Pro 7はオープン価格との話だったが、各ECサイトでは現在、5万円台で予約を受け付けている。
なお、Velop WRT Pro 7は、Interop Tokyo 2025で出展企業の製品やサービスを表彰する「Best of Show Award」において、「モバイルコンピューティング(Wi-Fi)部門」の審査員特別賞を受賞した。
同時に、スイッチングハブ「LN23」シリーズも発売する。5ポートのLN2305とLN2305P(PoE+対応)、8ポートのLN2308とLN2308P(PoE++対応)の4機種だ。いずれも2.5GbE(マルチギガ)ポートを備える。
Linksysの製品としては、メッシュWi-Fiなども海外では販売されている。今後、これらの製品を日本市場に順次投入し、一般ユーザー向けにも広げていきたいとのことだった。