イベントレポート
CEATEC 2025
等身大の「黒ひげ危機一発」がCEATECでプレイ可能! 特製の「半導体産業人生ゲーム」も学生に人気
「自分が半導体になれる」展示もアリ ~JEITA半導体フォーラム2025ブースレポート
2025年10月16日 17:38
CEATECではすっかりおなじみとなった「半導体産業人生ゲーム」を擁するのはJEITA半導体フォーラム2025。
半導体産業で働く魅力を発信するというブースになっており、人生ゲームで半導体企業で働く未来に起こることを想像するとともに、半導体企業との出会いの場にもなっている。
その半導体だが半導体といってもさまざまで、記憶素子(メモリー)を手がけるメーカーもあれば、イメージセンサーに力を入れるメーカー、モーターの駆動や電源を構成するパワー半導体が得意なメーカーなどと多岐に渡り、出展した各企業が自社の製品の特徴などをわかりやすく展示した。
今年は、例年どおり、半導体業界で働いた未来を体験できる「人生ゲーム」がプレイできるほか、新たに、黒ひげ危機一発をモチーフにした「半導体産業人生占い」が設置。短剣を樽に差し込むと「入社するかもしれない企業」のカードがもらえる仕組み。また、各社のブースでも「パワー半導体になりきれる展示」があるなど、あらゆる側面で「半導体人生(?)」を楽しめるブースになっている。
目玉の「半導体産業人生ゲーム」は今年も好評市販の人生ゲームに足して遊べるパネルも配布中
毎年恒例の目玉企画である「半導体産業人生ゲーム」も今年も学生に好評。
タカラトミーのボードゲーム「人生ゲーム」を半導体企業で働く人生となった場合にアレンジしたもので、ブースでルーレットを回しながら、自分がコマとなって進んでいくと「あなたが就くかもしれない職種」のカードがもらえる。体験は学生優先。
「黒ひげ危機一発」コラボも登場短剣を刺すと「就職するかもしれない企業」がわかる?
また、「黒ひげ危機一発」を模した「半導体産業人生占い」は今年初登場。企業のプレートがあるところに剣を刺していき、黒ひげが飛び出た企業のカードがもらえる。
その企業は「あなたが入社するかもしれない企業」として就職を検討してはどうかとすすめられる。
カードには企業紹介と福利厚生などの情報が書かれており、半導体企業との出会いのきっかけを作っている。なお、カードの説明文にはすべてかなが振ってあり、大学生に限らず児童生徒の見学者にも対応している。
「パワー半導体になってみる展示」もアリ、自分で交流モーターを動かせる?
このほか、パワー半導体を手がける三菱電機は交流モーターを回転させるために不可欠な半導体による電流のオンオフを来場者の手で再現し、モーターを回すという展示「パワー半導体になりきって電気自動車モーターを回してみよう!」を行い、モーターの仕組みの解説をした。
電車や電気自動車などさまざまなものに使われる交流モーターは、3つの相を順にオンオフすることで回転運動を発生させるが、展示では赤、緑、青のスイッチを人間の手で順番に押すことで回転子が動く。タイミングよく押していかないとモーターは回り続けることができず、規定の回転まで到達するタイムを競うゲームにもなっている。
モーターがまわり続けるようにスイッチを押す動作を通して、パワー半導体が裏でやっていることを体で理解することを狙っている。
ソニーやルネサス、東芝などが「半導体の使われ方」や「面白さ」を紹介
イメージセンサーではソニーが産業用のイメージセンサーを展示。実際に高速でペットボトルを動かし、ペットボトルに記載された消費期限やボトルキャップをはっきりと読み取ることのできるデモを行っていた。イメージセンサーといえばデジタルカメラやスマートフォンに搭載して画像を記録するものと思われがちだが、産業用では用途に合わせてセンサーを多く手がけていることをアピールした。
ほかには得意とする半導体製品の展示や、製造技術の展示など、半導体企業の面白さを来場者に訴えていた。