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クルマと情報通信技術との融合が始まった
2017年10月31日 17:35
2017年10月27日~11月5日まで、東京ビッグサイトでは東京モーターショー2017が開催されている。最近の各メディアの報道でも知られているとおり、AIやネットワークなどの情報技術をいかに利用するかという趣旨の展示が増加している。
これまで自動車というと、走行安全性を優するためか、ライフサイクルの問題からか、積極的に情報通信技術を採用してきたとはいいがたい。オーディオ一つとっても、携帯音楽プレーヤーやスマートフォンを接続して、音源を再生できるようになったのも、実はお互いの長い歴史の中で見ると、比較的最近ではないだろうか。カーナビでも、一時期はインターネットに接続できるモデルも登場したが、実用的とはいいがたかった。もちろん、無線通信の帯域が十分でないとか、通信料金が高額で、日常的に使えるものではなかったという事情もある。ここにきて、そんな双方の課題が解決されてきたことも、こうした一連の動きの背景にありそうだ。
とりわけ、AIを応用した機能の可能性には目をみはるものがある。もちろん、人間が完全に手を離して運転できるようになるまでにはもう少しかかりそうだが、それをアシストしたり、運転者の状態を監視して、安全性を高めたりという工夫も現実的となってきている。さらに、運転者を認識して、その人にマッチするようなエンターテインメント性も提供するという例もあり、車もパーソナライズドメディア“プレーヤー”へと進化しそうな気配だ。こうなると、運転者のみならず、コンテンツプロバイダーにとっても新しいチャンネルとしての可能性を研究が必要かもしれない。
ニュースソース
- 「AI自動車はパートナーだ」 トヨタが語るモビリティの未来[ITmedia]
- 「右レーンが渋滞しています」 混んでる車線、AIで解析 トヨタ「レーン別渋滞情報」提供へ[ITmedia]
- 「人間は退屈な作業から解放される」 アウディが量産車初の自動運転レベル3[ハフィントンポスト日本版]
- AI搭載の次世代EVが続々、東京モーターショー2017[日経テクノロジー]
- トヨタ、従来型ガソリン車を2040年代までに廃止へ[TechCrunch日本版]
- トヨタ「CONCEPT-愛i」で体感する人とクルマの新たな関係[Business Network]
- トヨタは「つながるクルマ」のデータをどう使うのか[Business Network]
- トヨタ系部品各社、自動運転技術力競う[日本経済新聞]
- ドライバー癒す おしゃべりするAI搭載“フクロウ型ロボット”[ITmedia]
- モーターショー 「つながる車」トヨタなど出展[日本経済新聞]
- モーターショー ヤマハ発、自立するAI二輪車展示[日本経済新聞]
- KDDI、「つながる車」ビジネスを3年で10倍に[日本経済新聞]
- デンソーが電動化と自動運転に5000億円、SiCを20年ごろ量産[日経テクノロジー]