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ブロックチェーンが起こした資金調達のイノベーション

 ここのところ、ブロックチェーンを使った資金調達手法であるICO(Initial Coin Offering)による巨額調達の成功例に関する報道が増えてきている。11月21日付日本経済新聞電子版では、米国ゴールドマン・サックス証券の調査結果として、「仮想通貨を使ったICOによるネット関連企業の資金調達額は今年6月以降、現金による調達額を上回る状況が続いている」と報じている。3月までは2000万ドル台程度だったICOは、この9月の調達額はなんと8億ドルにのぼっているということだ。さらに、それは従来の現金による調達額のざっと2.6倍だという(日本経済新聞)。調達金額もさることながら、調達に要する期間も短くなってきている。あっという間に目標額を達成している例も報じられていて、調達に当たっての経済的、時間的コストが効率化されている。そして、結果的には経営の機動力を大幅にあげることになっている。

 一方で、巨額の資金を調達しておきながら雲隠れする事例も報じられ始めている。こうした新たな手法が登場すると事件はつきものではあるのだが、今後は調達コストを増大させることなく、信用の担保を行う手法の開発も必要になるのではないかと思われる。

 また、仮想通貨についても話題が多い週だった。1ビットコインが100万円にまで上昇し、市場の過熱感が高まっている。一方で、プロである機関投資家は冷静なスタンスのようだが、この先行きは見通せない。

 そして、マサチューセッツ工科大学(MIT)が卒業証書をブロックチェーンによって発行したことも興味深い。改ざんができないことで信用性を保証するというものだが、こちらも応用例としては注目しておきたい。

ニュースソース

  • ICOで34万7000ドル集めた会社、直後に雲隠れ[TechCrunch日本版
  • 1億円相当のICOトークン権利を幹部候補にーー株に代わるインセンティブ、財産ネットが発表[The Bridge
  • イーサリアム・ブロックチェーンを使ったVRゲームを開発するDecentraland、ICOで2,400万米ドルを35秒で調達[The Bridge
  • ブロックチェーン技術を採用するフィンテックスタートアップのQuoine、ICOで1億500万米ドル相当を調達[The Bridge
  • ICOの本質と日本が推進すべき理由とは[ZDnet Japan
  • 詐欺か革命か ICOに沸くシリコンバレー[日本経済新聞
  • フィンテック、銀行による情報独占に変化もたらす=日銀・山岡氏[ロイター
  • ビットコインは「バブル、手を出さず」 機関投資家の見解一致[ロイター
  • ビットコイン過去最高値、8日間で約50%上昇[ロイター
  • なぜビットコインなのか?仮想通貨投資家の実像 「バブル」の声があってもお金を投じる理由[日経ビジネス
  • ブロックチェーンはネットがもたらす「第3の民主化革命」[日経テクノロジー
  • MIT、ブロックチェーン卒業証書を授与--改ざん不可能で真正性を保証、共有も容易[CNET Japan

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