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ヘルスケアが次の注目すべきxTech分野

 ここのところ、ヘルスケア分野への進出が続いて報じられている。フィリップスとソフトバンクはIoTやAIソリューションでの協業を、インテルはヘルスケア分野の強化を、GEとNVIDIAもAIの導入を加速するということだ。すでに、画像診断などの分野におけるAIの応用は成果を上げつつあるようだが、さらにさまざまな医療履歴や検査結果に基づいた病状の評価、看護計画、臨床意思決定などへの拡大をすることが見込まれる。いうまでもなく、生命科学などの基礎研究、創薬などの分野も同様だ。

 とりわけ、日本においては近い将来、少子高齢化による医師などの医療従事者不足が懸念されるなか、こうした意思決定支援ツールが実用化されることによって、全てがソフトウエア任せにできるわけではないが、医療の質(精度)の均質化や作業の効率化などへと結び付くと考えられる上に、また、予防医学の観点からも期待できる応用分野といえよう。

 すでに情報通信技術によってさまざまな産業でイノベーションが起きつつあるのがこの数年の状況である。こうした動きは2018年もさらに拡大することが見込まれる。一方で、これらの情報通信技術に対する本質的な理解をそれぞれの産業においても求められると同時に、情報通信技術を扱う側からもそれぞれの専門分野における課題理解など、幅広い知見が求められるようになりつつある。つまり、既存の産業構造に縛られない本質的な理解とそれに対応できる能力を持つ人材育成が必要になっていくことだろう。

ニュースソース

  • フィリップスとソフトバンク、ヘルスケア分野のIoTやAIソリューション開発で協業[CNET Japan
  • 「AIの波が医療に」とインテル、ヘルスケア強化[日経テクノロジー
  • GEとNVIDIAが協力し、ヘルスケアにおける人工知能の導入を加速[ニュースリリース

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