iNTERNET magazine Reboot

ニュースキュレーション

食品、無人ストアなど、ECは次のステップへ

 クックパッドがこの7月上旬に生鮮食材ECサービス「クックパッドマート」のサービス開始を発表し、ヤフーはレシピ動画サービス「クラシル」を運営するデリーの連結子会社化を発表し、食材ECへの進出を視野に入れたとしている。記事によれば、飲料や酒類を含めた食品の市場規模は2017年で60兆円を超えるものの、EC化率は2.41%にとどまる(経済産業省調べ)とされていて、今後の伸びしろが大いに期待できる分野である。いよいよ各地のスーパーマーケットの市場が大きな影響を受ける時代に入りつつあるようだ。こうした動きは、高齢化や過疎化が進む地域では利便性が高まると思える一方、すでに課題となっているように、配達(物流)のキャパシティー不足も懸念される。

 さらに、米国では大手小売りチェーンのウォルマートがマイクロソフトとの提携を発表し、アマゾンへの対抗を強めようとしているということだ。先日、ウォルマートが日本の大手小売りチェーンである西友の事業を売却するのではないかという報道がなされた。それを受け、同社では即座に否定するコメントを発表した。しかし、これからの主戦場はリアル店舗の規模拡大やコスト削減といった従来の戦略だけではなく、ECの積極的アプローチや小売店のインテリジェント化などの分野へと向かいつつあるということがはっきりしつつある。

ニュースソース

  • クックパッドが生鮮ECサイトに参入、「置き配」場所をシェアする[BUSINESS INSIDER
  • Amazonプライムデー2018も過去最高を更新 日本で売れたのは洗剤[ITmedia
  • フリマアプリ「メルカリ」の累計出品数が10億品を突破[ケータイWatch
  • ヤフー、レシピ動画クラシル子会社化の先 成長余地大きい食品EC[日経ビジネス
  • WalmartとMicrosoftが戦略的提携、共通のライバルAmazonに対抗[マイナビニュース
  • Microsoftとタッグを組んだWalmart 対Amazonで譲れるものと譲れないもの[ITmedia
  • レジ不要の「Amazon Go」が変える買い物体験--顧客と企業、それぞれのメリット[CNET Japan

そのほかの分野の重要ニュース

「iNTERNET magazine Reboot」コーナーについて

「iNTERNET magazine Reboot」は、ネットニュースの分析や独自取材を通して、デジタルテクノロジーによるビジネス変化を捉えるインプレスR&D編集のコーナーです。産業・教育・地域など、あらゆる社会の現場に、Reboot(再始動)を起こす視点を提供します。