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カカクコムとデジタルガレージ、ぐるなびと楽天、各社の資本業務提携の意味
2018年8月9日 16:00
「価格.com」「食べログ」などの事業を行う株式会社カカクコムはKDDI株式会社と資本業務提携を発表、「ぐるなび」などの事業を行う株式会社ぐるなびは楽天株式会社と提携を発表した。両社は、飲食店の情報を提供するという事業において、競合関係にあることから、これまでも比較されることが多いが、同時期に他の企業グループとの提携を発表したことには注目しておきたい。
また、同時に両社とも第1四半期の決算発表をしていて、カカクコムが増収増益であることに対して、ぐるなびは減収減益と明暗が分かれた。
各社ともに、これら企業グループとの提携による大エコシステムへの参加という点では、今後の戦略的な意味は共通しているようにも思える。KDDIや楽天といった企業グループ側としては、さまざまな種類サービスを系列化することによるブランド価値、消費者利便性の向上と、そのエコシステム内への顧客の取り込みという狙いがあることは明らかだろう。とりわけ、楽天は第4の携帯通信事業者として参入を計画していることからも、先行する3社と同程度のサービスをそろえることは必要と思われる。
今後、携帯通信サービスを中心とした、コンテンツやサービスなどの事業の系列化がさらに進んで行く可能性を強く感じさせるニュースといえよう。
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