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Apple、OS XやiOS、watchOS、tvOS、Safari、iTunes、iCloudの脆弱性修正アップデートを提供

 Appleは18日、OS X El Capitanの新バージョン「10.11.6」をリリースした。同時にOS X YosemiteとOS X Mavericks向けに「Security Update 2016-004」をリリースした。同社ではユーザーに対してアップデートを推奨している。

 El Capitan 10.11.6とSecurity Update 2016-004では、オーディオ、コアグラフィックス、FaceTime、Kernel、libxml2、ログインウィンドウ、OpenSSL、QuickTimeなどの複数のコンポーネントにおいて、CVE番号ベースで計60件の脆弱性を修正している。

 Mac OS Xや搭載するウェブブラウザー「Safari」についても、脆弱性の修正を含むバージョン「9.1.2」をリリースした。WebKitなどに任意のコードが実行される脆弱性のほか、CVE番号ベースで12件の脆弱性を修正している。

 このほか、iPhone 4s以降とiPad 2以降、第5世代iPod touch以降に提供されるiOSでも、新バージョン「9.3.3」をリリースした。KernelやWebKit、libxml2などのCVE番号ベースで43件の脆弱性を修正している。

 また、tvOSの新バージョン「9.2.2」と、watchOSの新バージョン「2.2.2」もリリース。tvOS 9.2.2では、KernelやWebKit、libxml2などでCVE番号ベースで36件、watchOS 2.2.2ではCVE番号ベースで26件の脆弱性を修正している。

 Windows 7以降に対応するiTunesの新バージョン「12.4.2」と、iCloud for Windowsの新バージョン「5.2.1」もリリースしている。libxml2のメモリ破損の脆弱性やXML文書解析における情報漏えいの脆弱性など、CVE番号ベースで15件の脆弱性を修正している。