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パルコ、ブロックチェーン付き宅配ボックスの実証実験を開始

 株式会社パルコは、同社が運営するウェブ通販「カエルパルコ」にて、ブロックチェーン技術を活用した宅配ボックスの実証実験を行うと発表した。株式会社セゾン情報システムズと協業して行うもので、期間は5月30日~6月9日。

 近年、社会問題化している荷物の再配達問題の解消と、購入した商品をいつでも受け取れるサービスの実現に向けて行うもの。実証実験では、宅配ボックスをセゾン情報システムズのオフィスビル内に設置。スタッフがカエルパルコで商品を発注し、購入した商品を宅配ボックスで受け取れることを確認する。

 宅配ボックスに荷物を納入する際、ブロックチェーン上に納入記録および施錠要求が行われる。荷物を受け取る利用者は、個人のスマートフォンからブロックチェーン上に解錠を要求することで宅配ボックスが解錠され、荷物の受領が記録される仕組みになっている。

 セゾン情報システムズが提供する宅配ボックスは、設置場所に応じて1箱から数十箱レベルまで自由にサイズを選択可能。さまざまな配送業者や小売業者が利用するシェアリング型宅配ボックスの場合でも荷物の納入や受領を記録できるため、安全・安心な宅配ボックスシステムを構築できるとしている。

 9月ごろには池袋近辺の施設に宅配ボックスを設置し、その施設の利用者や就業者がカエルパルコで購入した商品を施設内で受け取れるサービスの提供を予定している。