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OCN、IPv6 IPoE接続機能を無償提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は、「OCN 光」「OCN for ドコモ光」において、IPoE方式を用いたIPv6インターネット接続機能を標準機能として無料で提供する。

 NTT Comでは、従来のPPPoE方式によるインターネット接続機能に加え、ネットワーク設備の大容量化およびIPv6対応を可能にするIPoE方式のインターネット接続機能を導入する。

 NTT Comでは、これによりIPv4とIPv6の通信を分散化し、利用の集中による混雑を緩和。通信品質を向上し、YouTubeのような動画視聴をはじめとしたインターネット接続をより快適にするとしている。

 新規に対象サービスに申し込む場合は、「OCN 光」が7月25日、「OCN for ドコモ光」が9月からIPv6インターネット接続機能を利用できる。また、すでに対象サービスを利用しているユーザーには、8月から順次提供される。利用申し込みは不要で、追加料金はかからない。

 この背景には、動画をはじめとした大容量コンテンツサービスの利用急増がある。インターネットトラフィックが飛躍的に増加、ユーザーの集中する時間帯で、通信速度の低下が生じる原因の1つになっているという。

 また、従来、OCNにおけるIPv6接続サービスはPPPoE方式に限られており、NTT東西が提供するホームゲートウェイ(HGW)と「IPv6トンネル対応アダプタ」の接続が必要だった。今回のIPoE方式の導入により、対応HGWであればアダプタが不要で利用できるほか、HGW以外の機器での利用にも対応するという。

 NTT Comでは今後、「OCN 光 with フレッツ」「OCN 光『フレッツ』」において、NTT東西の「フレッツ光 ネクスト」回線を利用するユーザーに向けてもIPv6インターネット接続機能を提供予定。