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4割以上がビジネスメールのやり取りで“不快”な経験、「質問に答えていない」が最多
2018年6月6日 18:36
一般社団法人日本ビジネスメール協会は、仕事でメールを使用する2917人を対象に、ビジネスメールの利用状況に関する実態調査を実施した。調査期間は4月2日~5月1日。同調査では、4割を超える人が仕事で受け取ったメールで不快に感じた経験があることが分かった。
過去1年間にメールを受け取り、不快に感じたことが「よくある」との回答は3.12%、「たまにある」は37.23%に上った。
不快に感じたことが「よくある」「たまにある」と回答した1177人のうち、不快に感じた内容(複数回答可)として最も多く挙げられたのは、「質問に答えていない」(36.70%)だった。そのほか、「文章が失礼」(26.85%)、「文章が曖昧」(23.79%)、「文章が攻撃的」(23.45%)、「必要な情報が足りない」(21.07%)、「文章が冷たい」(16.57%)、「文章が長い」(16.40%)、「無駄な情報が多い」(16.31%)、「メールが読みづらい」(16.14%)、「件名が分かりにくい」(15.72%)との回答が上位だった。
なお、不快感を相手に指摘したことについては「よくある」が1.61%、「たまにある」が19.63%、「ほとんどない」が40.70%、「まったくない」が38.06%。
自分の書いたビジネスメールに7割以上が「不安あり」
さらに、同調査では7割以上が自分のメールに不安を抱いていること、9割以上がビジネスメールの社員研修を受けていないことが分かった。
自分のメールに不安を抱くことが「よくある」という回答は16.08%、「たまにある」は57.52%に上った。
「よくある」「たまにある」と回答した2147人のうち、不安を抱くこと(複数回答可)として挙げられたのは、「正しく伝わるか」(66.42%)、「誤字や脱字はないか」(58.17%)、「宛先が間違っていないか」(46.72%)、「敬語が間違っていないか」(41.73%)、「不快にさせないか」(39.92%)、「挨拶が間違っていないか」(34.51%)、「内容が正しいか」(31.49%)、「添付ファイルを付け忘れていないか」(25.66%)、「文章が長すぎないか」(24.36%)、「送信するタイミングは適切か」(17.42%)だった。
ビジネスメールの社員研修の経験に関して、「ある」という回答は9.02%、「ない」は83.06%だった。日本ビジネスメール協会では、「不安を抱きながらメールを自己流で使い、失敗をしている可能性がある」とコメントしている。