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平成のネット史(1995~)が無料で読める「インターネット白書ARCHIVES」に、2018年版が追加

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 インターネット黎明期からの歴史を年鑑として発行し続けている「インターネット白書」。そのバックナンバーをデジタル化し、無料で広く公開しているサイト「インターネット白書ARCHIVES」に7日、「インターネット白書2018(副題:デジタルエコノミー新時代の幕開け)」が追加された。現在、同白書の第1号である1996年版から2018年版までの全22冊を無料で読むことができる。会員登録なども不要だ。年版ごとに目次からたどって誌面を閲覧できるほか、キーワードを指定して横断検索して関連する記事を参照したり、記事をPDFファイルとしてダウンロードすることも可能。

 「2018年版をはじめ、1996年からのインターネット白書が無料で読める『インターネット白書ARCHIVES』は、平成が終わろうとしているいま、これまでのインターネットの進化を各分野の専門家の視点で一望できる国内でただ1つのサービスです。プロジェクトの企画や研究資料としてご活用ください。」(株式会社インプレスR&D)

第1号の1996年版は、1996年4月の発刊。「Windows 95」の発売もあった1995年から、1996年初めごろまでのインターネットの動向が記録されている
キーワードによる記事検索の例

 インターネット白書ARCHIVESは、株式会社インプレスR&D、一般財団法人インターネット協会(IAjapan)、一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)、株式会社日本レジストリサービス(JPRS)が共同運営。発行から1年を経過したインターネット白書をバックナンバーとしてアーカイブし、無料公開している。

 今回、1月31日に最新版の「インターネット白書2019(副題:デジタルファースト社会への大転換)」が発刊されたのを受け、前年の2018年版がアーカイブ入りし、無料で読めるようになったかたちだ。

 「この2018年版は、AIやIoTがさまざまな産業分野や生活スタイルに浸透し始めたことを背景にした内容になっています。ビジネス分野ではxTechという、インターネットによる産業構造の変革の動きを解説。個人の生活視点では、スマートフォン市場の成熟とともにスマートスピーカー/音声アシスタントという新しいインターフェースの登場。メディアの動きでは、AbemaTVが注目を集めたことによる動画サービスの新しい展開に注目。また、社会動向に初めて仮想通貨(暗号通貨)についての記事が登場し、ICO(イニシャルコインオファリング)などの世界的なブームとそれに伴う問題点を経済の専門家が解説。さらに、インプレスグループ25周年記念に発行した「iNTERNET magazine Reboot」からの特選記事として、フェイクニュースやブロックチェーンによる電力ネットワークの考察も掲載しています。」

 なお、最新の2019年版は、電子書籍版が2800円、印刷書籍版が3200円(いずれも税別の希望小売価格)で販売中。

最新版の「インターネット白書2019(副題:デジタルファースト社会への大転換)」