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ソフトバンクが「おとく光電話」開始、法人向けのIP電話サービス

 ソフトバンク株式会社は、光回線を利用した法人向けのIP電話サービス「おとく光電話」の申し込み受付を開始した。インターネット回線と電話サービスを1本の光回線で利用できるほか、利用形態に合ったプランを選択することで利用料金が安くなる。

 おとく光電話は、NTT東西が提供する「光コラボレーションモデル」による光回線を利用したIP電話サービス。QoSにより、通話用の帯域は保証されており、いわゆる「0AB~J」のIP電話サービスで加入電話と同等の品質だ。NTT東西の加入電話またはソフトバンクの直収電話サービス「おとくライン」を利用している場合、電話番号を変更せずに、おとく光電話に移行できる。

「おとく光電話」の回線のイメージ。加入者のオフィスと「おとく光電話」のデータセンターはNTT東西のNGN網を介して接続されている

 月額料金は、取得できる電話番号の数やチャネル数(同時に通話できる外線数)により異なり、5つの料金プランが用意されている。例えば、月額1400円の「スタンダードプラン」の電話番号は最大9000番号で、回線は8チャネル。最も安い月額400円の小規模事業者向けの「Aプラン」は最大5番号で、2チャネル。いずれのプランも1つの電話番号につき月額100円、1チャネルにつき月額200~1000円が料金に追加される(価格はいずれも税別)。

複数の電話番号を取得したときのイメージ。例えば、同じオフィスでも部署ごとに電話番号が割り当てられる
チャネルを2つ契約すると、2人が同時に外線を利用できる

 通話料金は、距離や時間帯により料金が変動する「通話料金プラン1」、距離や時間帯に関係ない料金体系の「通話料金プラン2」、近距離の通話料金が安くなる「通話料金プラン3」の3つが用意されている。例えば、通話料金プラン2は、国内の固定電話宛ては3分7.9円、ソフトバンクの携帯電話宛ては1分15.5円、そのほかの携帯電話宛ては1分16円などとなっている。

 また、おとく光電話同士の通話料金は無料。そのほかに通話の定額サービスも用意されており、いずれも1チャンネルあたりの料金で、おとくライン宛ては月額900円、ソフトバンクとワイモバイルの携帯電話宛ては月額500円。

 なお、おとく光電話の基本料金のほかに、アクセス回線とインターネット接続サービスの料金、ゲートウェイ機器の管理料も必要だ。

 アクセス回線としては、月額6700円の「光アクセスプランF IPoEボイスタイプ Bizコラボ基本料金(戸建)」または月額5700円の「光アクセスプランF IPoEボイスタイプ Bizコラボ基本料金(集合)」が必要。インターネット接続サービスは月額2900円でおおむね最大1Gbpsの「SmartInternet」、ゲートウェイ機器の管理費としてスタンダードプラン/Cプラン/Dプランでは月額500円がかかる。

 ソフトバンクでは、「おとく光電話と、クラウドPBX・FMCサービス『ConnecTalk(コネクトーク)』の連携など、お客さまのワークスタイル変革につながるさまざまな法人向けコミュニケーションサービスを提供していく予定」としている。

【お詫びと訂正 2019年4月10日 12:40】
 記事初出時、通話帯域保証についての記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

 誤:NGN網を利用しているため、通話用の帯域は保証されており
 正:QoSにより、通話用の帯域は保証されており