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電力系通信会社でも最大10Gbpsの接続サービス、「コミュファ光」と「eo光」が提供中

関西地方の電力系通信事業者である株式会社オプテージが展開する「eo光ネット」のエリア図(4月1日時点)。2019年度中には大阪府内をすべてカバーする予定だ

 地域のCATV事業者が提供する最大10Gbpsの接続サービスについて3月に掲載した特集記事で紹介したが、電力系通信事業者でも同様のサービスを提供しているところがある。今回、各地方の電力系通信事業者における個人向け接続サービスの提供状況(5月上旬現在)を整理した。提供状況は、1)最大10Gbpsのサービスを提供している、2)最大1Gbpsのサービスを提供している、3)個人向けの接続サービスは提供していない――の3つに分けられる。

1)最大10Gbpsの接続サービスを提供している事業者

 最大10Gbpsの接続サービスをすでに提供しているのが、中部テレコミュニケーション株式会社(ctc)の「コミュファ光」と、株式会社オプテージ(関西地区)の「eo光ネット」の2社だ。

「コミュファ光」は、インターネット接続のほかに、電気とガスのセット提供もある

2)最大1Gbpsの接続サービスを提供している事業者

 最大1Gbpsの接続サービスを提供している事業者が一番多く、アクセス回線に「GE-PON」という方式を利用しているケースがほとんどだ。

 具体的には、東北インテリジェント通信株式会社は「トークネット光」、株式会社エネルギアコミュニケーションズ(中国地方)は「MEGA EGG」(アクセス回線の方式は非公開)、株式会社STNet(四国地方)は「Pikara」、株式会社QTnet(九州地方)は「BBIQ」としてサービスを提供している。いずれも最大10Gbpsのサービスに関しては、検討中だとしている。

 なお、沖縄通信ネットワーク株式会社は、「ひかりゆいまーる」として最大1Gbpsの接続サービスを提供しているが、NTT西日本の光回線を用いた光コラボレーションの形態を取っている。

3)個人向けの接続サービスを提供していない事業者

 個人向けサービスを提供していない事業者は、北海道総合通信網株式会社(HOTnet)と北陸通信ネットワーク株式会社(HTNet)の2社だ。いずれも、法人向けサービスは提供しているが、個人向けサービスの提供予定はないとしている。