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「ウイルスバスター」最新版発売、AIで未知の不正サイトを分析してアクセス防止する機能を搭載

「ウイルスバスタークラウド」
「ウイルスバスタークラウド+デジタルライフサポートプレミアム」
「ウイルスバスターモバイル」

 トレンドマイクロ株式会社は、セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版を9月5日に発売する。最新版では未知の不正サイトをAIで分析し、不正サイトと判断した際にアクセスを防止する機能を新たに搭載した。

 販売価格(税別)は、Windows/Mac/Android/iOS対応の「ウイルスバスタークラウド」1年版のダウンロード版が5200円、Android/iOS向けの「ウイルスバスターモバイル」1年版が2838円。PC/スマートフォンやインターネットの接続トラブルなどの問い合わせに24時間365日対応するサポートサービスをバンドルした「ウイルスバスタークラウド+デジタルライフサポートプレミアム」1年版のダウンロード版が7700円。

URLの文字列やHTMLのソースコードなどからリアルタイムでAIが判断

 トレンドマイクロによると、2018年にフィッシングサイトへ誘導された国内利用者は過去最大の443万1970件を記録し、前年比約2.5倍に増加したという。同社ではこのような脅威に対して、未知の不正サイトへのアクセスを防止する機能を提供する。

 同機能では、ウェブサイトが作成されてからの時間、登録者情報、URLの文字列、HTMLのソースコードなどをAIが分析して、リアルタイムに評価し、不正サイトと判断した際にアクセスを防止する。同機能はWindows、Mac、Android、iOSで利用できる。

 また、メールの文章の特徴をAIで解析し、詐欺メールの可能性を判定する機能を新たに搭載。詐欺メールを表示した際には警告メッセージと判定した根拠や対策を表示する。同機能は、WindowsではGmail(ウェブ版)、Outlook.comに対応。MacではGmail(ウェブ版)で利用できる。

詐欺メールの警告画面
詐欺メールと検出した根拠を表示

 そのほか、Microsoft Edgeで検索エンジンなどを用いてウェブサイトの一覧を表示した際に、不正サイトかどうかをマークと色で表示し、ウェブサイトの安全性を分かりやすく表示する機能も追加した。同機能はこれまでGoogle ChromeやFirefoxなどでも提供されている。

 ウイルスバスターモバイルでは、不正サイトのURLが含まれるSMSを受信した際、自動で迷惑フォルダーに振り分ける詐欺メッセージ対策機能をiOS向けに搭載した。

迷惑フォルダーに振り分けられた詐欺SMS
不正なURLが含まれるSMS

 デジタルライフサポートプレミアムでは、NetflixやAmazon Primeなどの音楽・動画配信サービス向けのサポートを提供する。具体的には、スマートスピーカーで音楽配信サービスを聞いたり、スマートテレビで動画配信サービスを観るための方法など、アカウント登録から操作、設定方法などについて聞くことができる。