ニュース

IAjapanの「第19回迷惑メール対策カンファレンス」11月14日・15日に開催、「JPAAWG 2nd General Meeting」も同時開催

 一般財団法人インターネット協会(IAjapan)は、「第19回迷惑メール対策カンファレンス」を11月14日・15日にベルサール飯田橋ファースト(東京都文京区)にて開催する。「迷惑メールに対するISP/ASPのポリシーと対策を広く流布させることを目的とする」として、メールサーバーの管理者やメールサービス担当者、迷惑メール対策の現状と将来に興味がある人を対象にしている。

 迷惑メール対策カンファレンスは、メールなどのメッセージングセキュリティを中心としたセミナー「JPAAWG 2nd General Meeting」と同時に開催。両日ともにJPAAWG(Japan Anti-Abuse Working Group)によるキーノートがある。

 迷惑メール対策カンファレンスを開催するIAjapanの迷惑メール対策委員会は、発足してから20年が経過する。当初は、迷惑メールは大量に送られてくることが問題になっていた。しかし現在では、フィッシングによる金銭の損害、機密情報の収集なども多くなった。このような脅威に対抗するため、迷惑メール対策委員会では、技術的な対策の解説や普及に努めてきた。

 その1つが、メールの発信者を確実に証明する送信ドメイン認証だ。迷惑メール対策カンファレンスでは、この送信ドメイン認証に関するセミナーが多い。

 迷惑メール対策カンファレンスは、メイン会場、サブ会場、トレーニング会場の3つに分かれている。メイン会場とサブ会場は、送信ドメイン認証、二段階認証、AIの活用やボットネット対策のセミナーが予定されている。注目は、SPFとDKIMの欠点を補う「DMARC」だ。

 また、これら送信ドメイン認証はDNSが大きく関わってくるため、DNSの通信を暗号化する「DNS over HTTPS(DoH)」と「DNS over TLS(DoT)」のセミナー「ISPから見たDoT/DoHとDNSの今後」も予定されている。

 一方のトレーニング会場では、メールの運用を学びたい人を対象としたセミナーを開催。DNS、メールプロトコル、メールのヘッダーの読み方、送信ドメイン認証などメール運用の基礎が学べる。

 なお、メイン会場とサブ会場で開催されるセミナーは事前に申し込みが必要だが、無料。トレーニング会場のセミナーは1回につき5000円(税込)となっている。