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“インターネット安全教室”指導者向けの教材をIPAが公開、小中高生や保護者など受講対象者に合わせた講義が可能に

 情報セキュリティ/モラルに関する指導者向け教材の試行版を、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開した。ZIPファイル形式で提供されており、アンケートに答えることで解凍用のパスワードを入手できる。

 教材は受講対象者の理解度に合わせた内容で、小学1~3年、小学4~6年、中学生・高校生以上、保護者・一般に分類されている。「SNSとのつきあい方」「知っておきたい情報セキュリティ」など、7テーマ・22種類で構成されており、PDFやパワーポイント資料のほか、テーマによっては動画付き教材が用意されている。

 事象や用語に精通していない指導者でも講義できるように、指導ポイントや講義する上での基本的な知識について講義要領がまとめられている。同教材は、IPAが全国で主催する指導者向けの「インターネット安全教室」でも使用されている。

 IPAが毎年実施している調査では、10代における情報セキュリティの脅威に対する認知度が他の世代に比べて高い傾向だった一方、他人に推測されにくいパスワードを設定している割合は10代が一番低い傾向だったという。IPAでは、こうした若年層を対象とした情報モラル教育や、各種研修などにおいて、同教材が活用されることを想定している。

 なお、正式版はユーザーからの意見を反映したあと、2020年3月末ごろに公開する予定。

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