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Qualcomm、Wi-Fi 6E対応で最大10.8Gbpsのルーター向け「Networking Pro Series Platforms」と、最大3.6Gbpsの子機向け「FastConnect 6900」

 Qualcommは、Wi-Fi 6に6GHzの周波数帯を拡張する新規格「Wi-Fi 6E」に対応したネットワーク機器向けの「Qualcomm Networking Pro Series Platforms」と、モバイル端末向けの「FastConnect 6900」「同6700」を発表した。

 Qualcomm Networking Pro Series Platformsはすでに出荷されており、搭載製品が2020年中に発売される見込み。一方のFastConnect 6900/6700は現在サンプル出荷中とされ、2020年後半に出荷の予定だ。

 ネットワーク機器向けのQualcomm Networking Pro Series Platformsは、いずれもARM互換で14nmプロセス製造のクアッドコアCPU「Cortex A53」を採用する「Networking Pro 1610」「Networking Pro 1210」「Networking Pro 810」「Networking Pro 610」の4プラットフォームからなる。

 Networking Pro 1610/1210のCPUは2.2GHz駆動で、1610は16ストリームで最大10.8Gbps、1210は12ストリームで最大8.4 Gbpsを実現する。Networking Pro 810/610のCPUは1.8GHz駆動で、810は8ストリームで最大6.6Gbps、610は6ストリームで最大5.4Gbpsとなる。

 子機向けとなるFastConnect 6900は、2つの周波数帯で同時に2ストリームでの通信を行う「4-Stream DBS(Dual Bands Simultaneous)」や160MHz幅チャネル、また 独自の変調技術「Qualcomm 4K QAM」により、最大3.6Gbpsでの通信をサポート。同6700は4-Stream DBSのみ非サポートで、通信速度は最大3Gbpsとなる。

 いずれも製造プロセスは14nmで、前世代との比較で最大50%の省電力を実現するという。また、最新規格である「Bluetooth 5.2」にも対応しており、「aptX Adaptive」「aptX Voice」のBluetoothオーディオもサポートする。

 Wi-Fi 6Eでは、従来の2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯に加え、新たに6GHz帯をサポート。米FCC(連邦通信委員会)では4月に免許なしでの6GHz帯の使用を承認していた。