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広視野角でQHD映像を録画できる「Arlo Pro 3」、バッテリー内蔵のワイヤレスWi-Fiカメラ新モデル

 米Arlo Technologiesは、QHD解像度の動画を撮影できるクラウド対応のネットワークカメラ「Arlo Pro 3」を発売した。市場想定価格(税込)は、ベースステーションとカメラ2台のセットモデル「VMS4240P-100APS」が5万9800円、同じくカメラ3台の「VMS4340-100APS」が7万8800円、追加用カメラ「VMC4040P-100APS」が2万9800円。

 Arlo Pro 3は、QHD(2560×1440ピクセル)解像度の撮影に対応した新モデル。12倍デジタルズーム時にも映像を細部まで確認できる。視野角が160°と広いことも特長。

スマートフォンアプリやタブレットから映像を確認できる
動体検知などの通知をAIでフィルタリングできる

 米Arlo Technologiesシニアディレクター/プロダクトマネジメントの松尾実己生氏はArlo Pro 3について、「従来のArloのプラットフォームの特徴を継承しており、数分で簡単にセットアップができ、コンパクトでバッテリーを内蔵しており、ワイヤフリーなのでフレキシブルな設置と充電が可能な上、雨でも雪でも全天候に対応し、屋内外での使用ができる」とした。

「Arlo Pro 3」を手にする米Arlo Technologiesシニアディレクター/プロダクトマネジメントの松尾実己生氏
Arlo Pro 3は、CES 2020でイノベーションアワードも受賞している

 動画はスマートフォンアプリで視聴できるほか、ベースステーションには新たにUSBポートを装備し、接続したUSB HDDなどへの記録が可能。過去の映像はアプリから閲覧できる。ベースステーションを採用する点については、「Wi-Fiルーターの性能に頼らず、安定して映像を伝送できる」(松尾氏)点がメリットだという。なお、通信には2.4GHz帯のIEEE 802.11n/g/bを用いる。

本体は防水で、マグネットなどのオプションで簡単に着脱できるのも特長。本体サイズは89×52×78mm(幅×奥行×高さ)、重量は331g

 動体検知機能も備えているが、「カメラの視野が広すぎて通知が多く来すぎるときには、通知を行う範囲を指定できる。また、屋外に設置した場合、近くの木や枝が動くだけで通知が来てしまうので、AIで興味ある通知だけ受け取るようにフィルターもできる」(松尾氏)とのことだ。

本体前面の黒い部分には、周辺の光量チェック用のセンサーや夜間撮影用のLEDを搭載
HDRにも対応しており、明暗差の大きい屋外などの環境でも、白飛びや黒潰れのない映像を記録できる
赤外線により、暗所でのモノクロ撮影が行える
自動または手動でのオンが可能なスポットライトと組み合わせ、暗所でのカラー撮影が可能
マイクとスピーカーを搭載し、エコーキャンセリング機能も備える。雑音を低減した鮮明な音声で会話できる
画像認識して宅急便の置き配を通知したり、動体検知した人物を自動でズームして追跡する機能も搭載
従来はベースステーションに搭載していたサイレンをカメラ側に搭載した「スマートホームサイレン」。「防犯ではサイレンが一番効果がある」(松尾氏)
製品購入で3カ月間無料試用可能な「Arlo Smart Premier」(月額1090円)への加入で、クラウド録画が可能に