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10月のフィッシング報告は2万8727件、特別定額給付金に関する偽メールの大量配信などを確認
フィッシング対策協議会月次報告書
2020年11月6日 18:55
フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング詐欺に関する報告が、2020年10月は2万8727件に上ったことを同協議会が明らかにした。なお、同月に確認されたフィッシングサイトのURL件数は5554件、悪用されたブランドは57件だった。
Amazon、三井住友カード、楽天、MyJCB、総務省(特別定額給付金)をかたるフィッシングメールが繰り返し大量に配信されており、これらの上位5ブランドだけで全報告数の約90.9%を占めた。このような大量配信メールの約4割は、差出人メールアドレスが正規サービスのドメインをかたるなりすましメールだった。
特に総務省になりすました特別定額給付金に関する通知を装うフィッシング詐欺は、毎日のように新しく稼働を始めたフィッシングサイトへ誘導するフィッシングメールの送信が続いており、対象となる利用者層も非常に広いことから、同協議会は引き続き注意を呼び掛けている。
そのほか、Appleやクレジットカードブランドをかたるフィッシング詐欺も多く報告されている。
宅配業者の不在通知を装ったSMSも数カ月間にわたり連日大量に配信されており、不正なアプリのインストールへ誘導されたり、金融機関やクレジットカードブランドをかたるフィッシングサイトへ誘導されるケースがある。発信元情報をなりすましたSMSは正規のメッセージと誤認する可能性が高いため、注意が必要だとしている。
フィッシング対策協議会では、ログインを促す不審なメールやSMSを受信した場合は、記載されたリンクからアクセスせず、あらかじめブックマークした正規のURLからウェブサイトへアクセスするよう呼び掛けている。
また、クレジットカード情報や携帯電話番号、口座情報などの情報を要求された場合は、入力した情報が裏で即時に不正利用された場合には、何が起こるかを考え、似たようなフィッシングや詐欺事例がないかを確認するよう促している。