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月額3万円で全国80カ所のワークスペースが利用できる「anyplaceパスポート」提供開始

 キャップクラウド株式会社は、全国80カ所(11月11日現在)のワークスペースを定額で利用できるサービス「anyplaceパスポート」を開始した。料金は1アカウント月額3万円(税別)。法人向けのサービスとなっており、従業員がどこで働いているのかリアルタイムで把握するサービスも提供される。

 anyplaceパスポートで利用できるのは、都心のコワーキングスペースや郊外のカフェ、ワーケーションに適したゲストハウス、ホテルのラウンジなど。都市部を中心に日本全国に点在して設置されている。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、テレワークが推奨とされている。そのため多くの人は自宅で働いているが、仕事には向いていない環境だ。そこで、オフィス、自宅のほかに第3の場所が求められている。それを提供するのがanyplaceパスポートだ。

 anyplaceパスポートが特徴的なのは、同じ企業であれば、1つのアカウントを複数の従業員が利用できること。ただし、同時利用はできない。このアカウントはスマートフォンのアプリで管理でき、1アカウントの料金は定額で現地での精算も不要なため、経理処理の負担が少ない。

anyplaceパスポートの料金のイメージ。こうしたサービスは一般的に1ユーザーにつき1契約が必要だが、anyplaceパスポートは「ライセンス契約」のため、複数のユーザーでライセンスを共有できる

 また、anyplaceパスポートのワークスペースには、Bluetoothの電波を送信するビーコンが設置されている。従業員が保有するスマートフォンがこのビーコンの電波を受信することで、どこで働いているのかリアルタイムで把握できる。さらにこの情報をまとめると勤務時間が把握でき、既存の勤怠管理システムと連携も可能だ。

Bluetoothビーコンを用いた勤怠管理の概要図。従業員のスマートフォンでビーコンの電波を受信すると、その場所と時刻が記録できる