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ワーケーション「既に実施した」は5%、「興味はあるが現実的に難しい」44%
2020年11月6日 20:06
株式会社INFORICHは、「テレワークとワーケーションに関する意識調査」の結果を発表した。ワーケーションをやってみたい/興味があると考えている人は6割に上るが、実際に行ったことがある人は5%に過ぎないことが分かった。その理由として、コストの問題と、仕事と休暇をはっきりと分けたいためだとしている。
調査は、テレワークを週に1回以上行っている20代から40代の1000人を対象に、10月初旬からインターネットにより実施した。なお、エッセンシャルワーカー(日常生活を支える仕事に就く人)は含まれていない。
「あなたが現在テレワークを実践している場所はどこですか?」(複数回答可)との質問では、「自宅(屋内)」が93%、「自宅のテラス、庭、屋上」が5%、「コワーキングスペース」が4%と続いている。
このうち、自宅(屋内)で働いている人を対象とした「『自宅(室内)』でのテレワークにて課題と感じる点はなんですか?」との質問では、「リフレッシュ/気分転換しずらい環境である」が47%、「湿度や換気など、快適に働きづらい環境である」が24%、「IT環境(Wi-Fi、コンセント確保など)が充実していない」が23%だった。自宅ではリフレッシュや気分転換ができないという回答が多いが、ワーケーションは、この課題を解決する方法の1つとも言える。
ワーケーションとは、仕事の「ワーク」と休暇の「バケーション」を組み合わせた造語で、自然があふれるリゾート地などで休養と仕事を行うという働き方だ。ワーケーションは、仕事場と、休憩やリフレッシュする場所が非常に近いが、明確に区分けされているという特徴がある。
このワーケーションに興味を示す人も多くなっている。「政府支援の休暇(vacation)を兼ねて滞在して仕事(work)をするワーケーションを実施したことがありますか?」という質問では、「既に実施した」が5%、「やってみたいと感じるがまだ実施できていない」が18%、「興味はあるが現実的に難しいと感じる」が44%、「興味がない」が34%だった。実施はしていなが、ワーケーションをやってみたい/興味があるという人は計62%に上る。
先の質問で「やってみたいと感じるがまだ実施できていない」または「興味はあるが現実的に難しいと感じる」と回答した615人を対象とした「ワーケーションに興味がある理由はなんですか?」(複数回答可)との質問に対しては、「気分転換になりそう」が67%、「自宅勤務だけでは息が詰まる」が40%、「自然の中や外気を感じられる開放的な空間で働きたい」が40%と続いている。自宅ではリフレッシュや気分転換がしづらいが、ワーケーションでこの課題が解決できそうだ。
しかし、ワーケーションを実施するためには、多くの課題がある。「ワーケーションを実施できていない理由はなんですか?」(複数回答可)との質問では、「お金がかかる」が46%、「旅行に行くなら休みたい」が40%、「仕事と休暇のメリハリをつけたい」が33%、「会社の仕組み上、実施が難しい」が30%だった。費用が一番の課題とされているが、休暇・旅行は仕事と切り離して考えたいという気持ちが障壁もなっているようだ。
なお、調査を実施したINFORICHは、充電したモバイルバッテリーをレンタルするサービス「CHARGE SPOT」を展開している企業。