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スマートホーム新共通規格「Matter」発表。Google、Apple、Amazonらが参加

Googleアシスタント、Siri、Alexaなどとの互換が実現

「Matter」ロゴ

 米CSA(Connectivity Standards Alliance)は11日(現地時間)、新しいスマートホームの共通規格「Matter(マター)」を発表した。異なるメーカー/プラットフォームのデバイス間の相互接続性を保証するもので、2021年後半に最初のデバイスが登場すると見込まれている。

 CSAは旧称「Zigbee Alliance」で、短距離無線通信の規格を策定する団体。2019年より、Google、Apple、Amazon、Comcast、SmartThingsと旧Zigbee Allianceがボードメンバーとなったワーキングループで、「CHIP(Project Connected Home over IP)」というスマートホームデバイスの共通規格の策定がスタートしていた。このワーキンググループには、IKEA、HUAWEIなども参加している。

 Matterは、このCHIPが正式に規格化されたもの。シンプルで相互運用性、信頼性、柔軟性があり、Googleアシスタント、Amazon Alexa、Apple Homekit with Siri、SmartThingsといった既存スマートホームやスマートアシスタントとの互換性を確保できる。Matterプロトコルの最初の仕様リリースは、Ethernet(IEEE 802.3)、Wi-Fi(IEEE 802.11)、Thread(IEEE 802.15.4)のほか、試用を容易にするためBluetooth Low Energyでも実行されるという。

 認証を通過した最初のデバイスが2021年後半に登場する見通しで、対象となる製品には、照明器具、空調機器(HVAC)、ドアロックなどのアクセス機器、セキュリティ機器などが挙げられている。CSAではMatterのオープンソースのリファレンスを提供し、製品開発者の参入を促す方針。

CSAが提唱するライフスタイルのイメージ