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東急電鉄、駅の定期券売り場をシェアオフィス化、武蔵小杉駅と長津田駅で

8月1日からは宮崎台「電車とバスの博物館」も

 東急電鉄株式会社は7月12日より、武蔵小杉駅と長津田駅の旧定期券売り場をシェアオフィス化し、サービスを開始する。また、8月1日からは宮崎台駅徒歩2分の位置にある「電車とバスの博物館」B棟もシェアオフィス化するという。

 武蔵小杉駅に開設されるシェアオフィスは「TSO エキ de work Kosugi」。全5席で、うち1席はスタンディング席。営業時間は7時~20時で、土日祝日も営業する。利用料金は100円/15分。

 長津田駅では「TSO エキスル長津田」が開設される。全9席。営業時間は7時~20時で土日祝日も営業。利用料金は100円/15分だが、1日最大1000円までとしている。

 両施設ともWi-Fiとコンセントを備える。個室や電話ブースはなく、ビデオ会議や食事は不可。

 電車とバスの博物館B棟に開設されるのは「TSO DENBUSワークスペース」。営業時間は9時30分~17時で、営業日は博物館の営業日に準ずる。全30席。利用料金は200円/1時間で、1日最大1000円。ただし利用状況により料金変更の可能性ありとしている。Wi-Fiとコンセントを備え、個室や電話ブースはないが、ビデオ会議や飲食が可能なスペースが設けらる。「大人がワクワクするアミューズメントシェアオフィス」がコンセプトとのこと。

 各施設の利用には、テレワークに利用できるコワーキングスペースやカフェ、レストランなどの店舗を予約できるアプリ「Suup」(Android/iOS)を用いる。アプリで空席情報をチェックして入室後、席にあるQRコードをアプリでスキャンしてチェックインする。退出時にもQRコードをスキャンすることでチェックアウトでき、決済も完了する。

Suupの画面

 東急電鉄によると、このプロジェクトは定期券売り場の営業終了後、5月に検討を開始してわずか2カ月でサービスを開始できたという。予約および決済システムとして「Suup」を採用しているほか、武蔵小杉駅と長津田駅のスペースには、オフィス家具のサブスクリプションサービス「subsclife」を採用している。

 さらに、環境に配慮した建材の利用や、同社が「えきもくプロジェクト」として取り組んでいる木造駅からの古材の利用も行われている。

 各施設は暫定活用期間として約1年間が予定されている。