東京都、「ボックス型サテライトオフィス」設置に最大600万円の助成金、身近なテレワーク環境の整備を支援

「ボックス型サテライトオフィスモデル設置コース」の概要

　東京都産業労働局と公益財団法人東京しごと財団は、身近な場所でテレワークを実施できる環境の整備を促進する「小規模テレワークコーナー設置促進助成金」の実施を発表した。このうち「ボックス型サテライトオフィスモデル設置コース」では、ボックス型サテライトオフィスを購入またはリースでモデル的に設置する都内の商工会議所などに対し、最大600万円を助成する。

　ボックス型サテライトオフィスとは、周囲および天井が仕切られたコンテナ状の小さなボックスで、中にデスク、チェアおよび電源とネットワークなど、仕事に必要な環境一式が用意されたもの。テレワークの普及に伴い、駅前などに設置される例が増えている。

　助成対象事業者は、地域の商工会議所などの経済団体。助成対象となる費用は電気設備工事費、通信設備工事費、利用予約システムなどの開発構築費など。助成率は80%で最大600万円とされているが、7月末までに会員企業等に対して都のテレワーク事業に関する周知やテレワーク関連セミナーの実施等の取り組みを開始した場合は、特例として100％助成される。

　実施期間は2021年6月23日から9月30日までで、9月30日までにモデル的にボックス型サテライトオフィスの設置を完了していることが条件となる。支給申請受付期間は2021年9月1日から10月29日まで。なお、ボックス型サテライトオフィス設置を理由とした国、都または区市町村が実施する給付金との併給は認められない。

　同時に、中小企業などが店舗や施設内にデスク、チェアと電源やネットワークなどを整備し、テレワークで利用可能なエリアを設けた場合を対象とした助成制度「小規模テレワークコーナー設置コース」も募集する。助成金額は最大で50万円。実施前に事前エントリーが必要で、期間は2021年6月23日から8月31日まで。

「小規模テレワークコーナー設置コース」の概要