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個人出版でも売れる紙書籍、5年弱で5億円を売り上げた「ネクパブ・オーサーズプレス」

株式会社インプレスR&Dが提供する個人・団体向けの出版支援サービス「ネクパブ・オーサーズプレス」のウェブサイト

 株式会社インプレスR&Dは7月19日、「ネクパブ・オーサーズプレス」で個人出版された紙の書籍について、Amazon.co.jpにおける累計販売額が5億円を突破したと発表した。

 ネクパブ・オーサーズプレスは、インプレスR&Dが提供する個人・団体向けの出版支援サービス。所定の形式の原稿ファイルを用意することで、誰でも基本無料で紙の書籍や電子書籍を出版し、Amazon.co.jpで販売できるのが特徴。紙の書籍は、購入注文に応じて1冊ずつ印刷・発送されるAmazon.co.jpのプリントオンデマンド(POD)サービスを活用しており、一般的な自費出版のようにあらかじめ大量の在庫を持つ必要がなく、まとまった費用も不要だという。また、出版社を通さない完全個人による出版となるため、「枠にとらわれない出版活動が可能」としている。

 2016年10月のサービス開始から4年9カ月で、Amazon.co.jpにおける紙の書籍の累計販売数が20万冊、累計販売額が5億円に到達した。また、累計会員数は5200人、累計出版点数は4900点に上り、POD出版分野では日本最大の個人向け出版サービスに成長したとしている(インプレスR&D調べ。2019年度・2020年度上期のストア販売ランキングから算出)。

 「メジャーな販路での出版・販売のハードルは大きく下がり、商業出版では難しくなっている専門性の高い企画や、自由度の高い出版を実現する著者や書籍が数多く生まれている。嗜好やニーズが多様化した現在と親和性が高いのも強み。」(インプレスR&D)

 同社によると、2021年6月は「投資ど素人が投資初心者になるための 株・投資信託・つみたて NISA・iDeCo・ふるさと納税 超入門」「多様性~人と森のサスティナブルな関係」「ブランディングの教科書 ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる」「戦場レストラン」「Pythonではじめるデスクトップアプリ開発入門」といったタイトルが売れ行き好調だという。