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アイ・オー・データ、VPNボックス「テレワークテルLite」発売。SoftEther VPNがベースの独自方式「ZeroIP接続」を採用
在宅ワーク社員などの社内ネットワーク接続用途を想定
2022年9月8日 06:00
株式会社アイ・オー・データ機器は、テレワーク時に自宅など社外から社内ネットワークに接続することを想定したVPNサーバー「テレワークテルLite」(MPC-LVZ2/TWTLシリーズ)を9月中旬に発売する。オープンプライスで、想定売価は20万2000円(税別)。
社内のルーターやファイアウォールの設定を変更しなくても設置できるのが特徴。また、クライアントのインストールや設定はUSBメモリを使って行うため、VPNサーバーのIPアドレス、ID・パスワードなどを入力する必要はない。
クライアントのセットアップは、1)添付されているUSBメモリをテレワークテルLite本体に接続して設定情報を保存、2)USBメモリに保存されたクライアントソフト「テレワークテル」をクライアントPCにインストールして設定を読み込む、3)自宅など社外のPCにてテレワークテルを起動する――という手順。
VPNプロトコルは、「SoftEther VPN」をベースにアイ・オー・データが開発した「ZeroIP接続」を採用。ZeroIP接続では、プロトコルだけではなく、「特別に許可した端末を含めてトータルにセキュアなネットワーク環境を構築する」という。
具体的には、登録されたPC以外は接続できない「ハードウェア限定接続」、テレワークテルLite本体に接続したUSBメモリからアプリをインストールしないと接続できない「設定用USBキー」、端末の紛失・盗難時に該当PCの接続を無効化できる「ホワイトリスト」といった機能がある。
また、通常のVPN接続では、広く公開されているウェブサイトを閲覧する場合、トラフィックは社内ネットワークを経由しないことが多い。これにより社内のUTMを通らないため、セキュリティが低下する。しかし、ZeroIP接続ではトラフィックが社内のUTMを通るため、社内と同じセキュリティが保たれるとしている。
クライアントの対応OSは、Windows 10 November 2021 Update(バージョン21H2)/May 2021 Update(バージョン21H1)/October 2020 Update(バージョン20H2)/May 2020 Update(バージョン2004)。テレワークテルLiteに同時接続するPCは、10台までが推奨されている。
テレワークテルLite本体の大きさは約132×118×56mm(幅×奥行×高さ、ゴム足含む)、重さは約640g。有線LANポートは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応している。CPUはIntel Pentium Silver N5030、OSはWindows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC、メモリはSO-DIMM DDR4の4GB、ストレージはeMMC 64GBとなっている。また、VESAマウンターが付属しているため、ディスプレイの背面などに固定できる。