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エプソン、ビジネス向けA4インクジェットプリンター3機種を発売

コンパクト設計はそのままに耐久性と印刷速度を向上

 エプソン販売株式会社は、従来製品をモデルチェンジしたA4ビジネスインクジェットプリンター「PX-S730」「PX-S887」と、インクジェット複合機「PX-M887F」の3製品を発売する。いずれも、コンパクトな設計はそのままに、耐久性と速度がアップしているという。

 3製品ともオープン価格だが、直販サイト「エプソンダイレクト」での販売価格は、PX-S730が1万8700円で10月20日発売予定。PX-S887は3万8500円、PX-M887Fは4万9500円で、ともに11月10日発売予定。

耐久性と印刷スピードが向上した「PX-S730」

PX-S730

 PX-S730は、2014年発売のA4ビジネスインクジェットプリンター「PX-S740」をモデルチェンジした製品。耐久性が8万ページから10万ページに向上した。また、印刷スピードもアップしており、カラーで約11ipm、モノクロで約21ipm(A4縦)。

 有線LAN(100BASE-TX対応)のほか、Wi-Fi(Wi-Fi 5ことIEEE 802.11ac対応)も利用できる。搭載インク数は4色で、耐水性が高くにじみにくい顔料インクを全色で採用。最大給紙容量は普通紙の場合で250枚。

 従来のコンパクト設計はそのままで、高さを抑えたことにより店舗や病院のカウンターなど狭いスペースでも圧迫感なく設置できるほか、カラー液晶パネルを搭載し使い勝手も向上したとしている。本体サイズは、使用時で約425×493×164mm(幅×奥行×高さ)。重量は約5.9kg。

PX-S730の設置イメージ

多様な用紙に対応し、30万枚の耐久性を備えた「PX-S887/PX-M887F」

左:PX-M887F 右:PX-S887

 PX-S887はA4インクジェットプリンターで、PX-M887Fは、コピー、スキャナー、FAXの機能が加わった製品。2019年発売の「PX-S885/M885F」をモデルチェンジし、耐久性は15万枚から30万枚へと向上した。また、オプションの増設カセットを3段設置することで、最大1980枚の給紙が可能となり、用紙補給の手間を省くとしている。

 印刷スピードはカラー/モノクロのどちらも25ipm(A4縦)。ウォームアップにかかる時間も短く、接客業などでの待ち時間を短縮できるとしており、最初の1枚をカラーは5.3秒、モノクロは4.8秒で印刷できる(A4縦)。A4サイズまでの単票のほか、さまざまな用紙に対応でき、最小で64mm幅の用紙から、手差しトレイを使うことで垂れ幕などに使用する長尺用紙への印刷も可能。

 有線LAN(1000BASE-T対応)とWi-Fi(Wi-Fi 5ことIEEE 802.11ac対応)が利用できる。4色の独立型インクを搭載し、全色で顔料インクを採用。

 本体サイズ(幅×奥行×高さ)と重量は、PX-S887が約425×578×449mmで約15.7kg。PX-M887Fが約425×578×449mmで約19.1kg。

 PX-M887Fは、業務用ドキュメント用スキャナーアプリケーション「Document Capture Pro」を使用することで、紙媒体の電子化などの業務をさらに効率化できる。別途有償ライセンスによりPDFの変換機能やスキャン後の文書検索に便利なインデックス作成機能を利用できる。

 また、PX-M887Fは、フレッツ 光ネクストなどで提供されるデータ通信サービス「データコネクト」上でIPファクスの送受信も可能。データコネクトでIPファクスを使用することで、通信時間と通信コストの削減を実現できるとしている。