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エプソン、ビジネスインクジェットプリンターの新製品、1万8千円~

「在宅ワーク」での利用も想定

今回発表されたビジネス向けインクジェットプリンター4機種。(左から)「PX-S6710T」「PX-M6011F」「PX-M6010F」「PX-M730F」

 エプソン販売株式会社は、ビジネス向けインクジェットプリンターの新製品4機種を10月8日に発売すると発表した。それぞれオフィスからSOHOや在宅ワークでの利用をカバーする。

 価格はオープンプライスだが、直販サイト「エプソンダイレクト」での販売価格(税別)は、「PX-S6710T」が9万500円、「PX-M6011F」が4万500円、「PX-M6010F」が3万2500円、「PX-M730F」が1万8000円。

 いずれもネットワークとの接続に対応しており、有線LANは100BASE-TX、無線LANは5GHz帯のIEEE 802.11ac/n/aまたは2.4GHz帯のIEEE 802.11n/g/b。また、PCとは、Hi-Speed USBで接続できる。

PX-S6710T

 PX-S6710Tは、印刷に特化した機種。オフィスをはじめ、小売業、飲食業、文教、医療機関での利用が想定されている。高速印刷、高い耐久性が特徴で、A3ノビの用紙にも印刷できる。

「PX-S6710T」

 インクは、4色ともに顔料インクを採用。耐水性が高く濡れてもにじみにくい、文字にマーカーを塗った文書もはっきり見えるという特徴がある。このインクは、ボトルにより補充する「エコタンク」方式。A4カラー文書は約6000ページ、モノクロは約7500ページの印刷が可能だ。

 用紙カセットは、前面に2段用意されており、普通紙の場合は250枚ずつセットできる。また、カセットにより異なるサイズの用紙がセットできるため、印刷時に指定が可能だ。そのほかには、背面トレイに普通紙が約50枚セットできる。

「PX-S6710T」での印刷の例。染料インクで文字をマーカーした文書を印刷するとにじんでしまう。しかし、顔料インクははっきりと見える
「PX-S6710T」のインクはカートリッジの交換ではなく、本体のタンクに補給する「エコタンク」方式

 ファーストプリントタイムは、A4の場合はカラー/モノクロともに約5.5秒。印刷スピードは、A4カラーが約25ipm、A4モノクロが約25ipm。本体の大きさ(使用時)は515×976×521mm(幅×奥行×高さ)、重さは約17kg。

PX-M6011F/PX-M6010F

「PX-M6011F」(左)と「PX-M6010F」(右)

 PX-M6011FとPX-M6010Fは、飲食業、小売業、文教、建築業、不動産業などのビジネスのほか、在宅ワークや在宅学習など家庭での利用も想定されている機種。プリンターに加えてFAXとスキャナーを搭載している。

 普通紙で最大約50枚がセットできるADF(自動紙送り装置)を搭載しているため、FAXの送受信、大量の書類のスキャンが行える。

 両機種ともA3ノビまでの印刷に対応。ファーストプリントタイムはカラーが約8.5秒、モノクロが約5.5秒。印刷スピードは、A4カラーが約12ipm、A4モノクロが約25ipm。

 従来機種と比べて小型化されており、例えばPX-M6011Fは、従来機である「PX-M5081F」と比べて、体積比で約24%、設置面積は約10%削減している。

 PX-M6011FとPX-M6010Fで異なるのは、用紙カセットの数だ。PX-M6011Fは2つのカセットが搭載されており、普通用紙の場合は、それぞれの用紙カセットに最大250枚ずつ、背面のトレイに最大50枚がセットできる。本体の大きさ(使用時)は515×976×521mm(幅×奥行×高さ)、重さは約20.2kg。

 PX-M6010Fは、用紙カセットは1つ。普通紙の場合、用紙カセットに最大250枚、背面トレイに最大50枚セットできる。本体の大きさ(使用時)は515×976×456mm(幅×奥行×高さ)、重さは約17.8kg。

PX-M730F

「PX-M730F」

 PX-M730Fは、個人のデスクやカウンターなど狭いスペースへの設置に向いているA4プリンター。用紙カセットは1つで、普通紙は最大250枚セットできる。FAXとスキャナーも搭載しており、ADFでは最大35枚の書類が扱える。

 ファーストプリントタイムは、カラーが約9.3秒、モノクロが約6.3秒。印刷スピードは、A4カラーが約11ipm、A4モノクロが約21ipm。本体の大きさ(使用時)は425×494×249mm(幅×奥行×高さ)、重さは約8.9kg。

「PX-M730F」の設置例