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ドローン専用の気象情報サービスが登場。上空150mまでの風予測など、安全運航をサポート

「レベル4」解禁を受け、「ウェザーニュース for business」で無償トライアル

「ウェザーニュース for business」のドローン向け気象情報

 株式会社ウェザーニューズは、法人向けの天気予報アプリ「ウェザーニュース for business」において、ドローン専用サービスの無償トライアルを開始した。ドローン運航に関わる法人を対象に、ドローンの安全運航をサポートするための気象情報を提供するもので、2カ月間、無償で利用できる。無償トライアルの申し込みは2023年1月31日まで。

 無償トライアルでは、ドローン専用のカスタマイズ画面などを試用できる。具体的には、ドローンポート(ドローンの発着場)の天気予報、上空150mまでの風向・風力・気温などの情報をチェック可能。ドローンポートを設置した場所の風や雨が強くなって閾値を超える可能性がある場合に、スマートフォンにプッシュ通知が届く機能もある。そのほか、高性能気象IoTセンサー「ソラテナ」を設置すれば、現地の測定情報もリアルタイムで監視できる。

各ドローンポートの天気予報が一覧で確認できる
閾値を超える雨や風の可能性をプッシュ通知
高性能気象IoTセンサー「ソラテナ」

 2022年12月5日に施行された改正航空法で、有人地帯におけるドローンの視界外飛行が可能となる「レベル4」が解禁され、宅配サービスや災害対応などでのドローンの活用に期待が高っている。一方で、ドローンが飛行する上空は地上よりも風が強く、あおられて落下する可能性もあるほか、上空は気温が低いためバッテリーの消耗に影響するなど、ドローンの墜落事故の1~2割は気象現象が原因とされているとし、ウェザニューズでは「人の目が届かないエリアでも安全に運航するには、気象情報がより重要になっている」としている。